【2021年最新版】ECサイトをもつ飲食店必見!Instagramのショッピング機能を徹底解説。

飲食店をInstagramで知って来店する人が増えています。集客ツールとして活用が必須とも言えるレベルに達しているInstagramの基本や活用方法を解説。第7回は、Instagramから自店のECサイトへ遷移させる、ショッピング機能について。基本設定から使い方までくわしく解説します。

ショッピング機能とは?

ショッピング機能とは、Instagramの投稿もしくはプロフィールからECサイト(オンラインショップ)に直接遷移させる機能のことです。投稿の場合は、対象となる商品に「タグ付け」し、閲覧者はそのタグをタップすることでECサイトに遷移します。プロフィールの場合は、プロフィール欄にある「ウェブサイトで見る」のボタンをタップすることでECサイトに遷移できます。

ショッピング機能

写真や動画で商品をPRする場として最適なInstagramですが、投稿に記載する説明文に外部サイトのURLを貼り付けても、クリックできない仕様になっています。

そのため、もし通常投稿でECサイトで取り扱う商品をPRしたとしても、その商品を実際に購入してもらう直接的な動線を設けられないため、購入まで導くには工夫が必要です。

しかしこのショッピング機能を使うと、対象の商品をタップするだけでECサイトに遷移させることができます。

また、ショッピング機能を使った投稿は、発見タブの「ショッピング」の欄に表示されることもあります。フォロワーではないユーザーにも商品を購入してもらえる可能性があるため、ネット通販を行なっているお店はぜひこのショッピング機能を活用しましょう!

ショッピング機能を使うための条件は5つ

ショッピング機能を使うための条件は以下5つです。

①Instagramショッピングを利用できる国に拠点がある
②Instagramのショップで販売可能な商品を扱っている
③販売者契約とコマースポリシーを遵守している
④ビジネスで所有しているウェブサイトドメインで商品を販売する予定である
⑤Facebookのアカウントを所持し、Instagramと連携させていること

①Instagramショッピングを利用できる国に拠点がある

ショッピング機能を使うためには、InstagramアカウントがInstagramショッピングを利用できる国にある必要があります。日本は対象地域に入っているため、拠点が日本国内にあれば問題ありません。

長期出張や旅行の際にはご注意を

旅行などでInstagramショッピングを利用できない国や地域に一時的に滞在している場合は、商品のタグ付けができなくなる可能性があります。アカウントが利用を再開できるようになるまでには、最大2週間かかります。

②Instagramのショップで販売可能な商品を扱っている

Instagramのショッピング機能で販売可能な商品は、主に物理的に形のある有形商品でなければならないという決まりがあります。つまり、形のないサービスやお店の予約などに使うことは出来ません。

飲食物は基本的に販売可能な商品となっていますが、アルコールの販売は禁止されています。

Instagramのショップで販売可能な商品について、詳しくはこちらをご覧ください。

③販売者契約とコマースポリシーを遵守している

FacebookおよびInstagramでコマース商品として販売される商品およびサービスは、Facebookに規定されているコマースポリシーならびにコミュニティ規定に準拠する必要があります。

詳しくは、販売者契約コマースポリシーをご確認下さい。

④ビジネスで所有しているウェブサイトドメインで商品を販売する予定である

Instagramショッピング機能を利用するためには、ビジネスを目的として運用しているECサイトで商品を販売している(販売する予定がある)必要があります。

⑤Facebookのアカウントを所持し、Instagramと連携させていること

なぜFacebookのアカウントが必要かというと、Instagramのショッピング機能は、Facebook上に商品を登録し、それをInstagramに流用するという仕組みであるためです。

Facebookのについては後ほど詳しくご紹介します。

以上5つの要件を満たしているのを確認したら、早速ショッピング機能を使っていくための設定を行なっていきましょう!

ショッピング機能の設定方法

Instagramでショップ機能を使うためには、まずFacebookで元となるショップ(カタログ)を作成し、それをInstagramに連携していく必要があります。

FacebookのなかにECサイトへ遷移するページをつくり、そのページをInstagramと連携するというイメージです!

Instagramをビジネスアカウントにする。

まずは使っていきたいお店のInstagramがビジネス用アカウントかどうかを確認します。 確認の方法は、プロフィール画面に「インサイト」や「広告センター」のボタンが表示されているかどうかで判別することができます。

もしまだ個人用アカウントのままの場合は、プロフィールの設定からビジネス用アカウントに切り替えましょう。

Facebookとの連携をお忘れなきように!

切り替え方法はこちら

ビジネスアカウントへの切り替え方法はこちらの記事で紹介しています。
飲食店として情報発信するためのInstagram設定方法とは?

Facebookページを作成する

Facebookページとは 、個人用プロフィールを利用してFacebookで開設できるページのことで、Facebookのビジネスアカウントのようなものです。企業やブランドなどがユーザーとの交流や情報発信を行なっているのは基本的にこのFacebookページを利用したものになります。Facebookのアカウントを持っている人であれば誰でも作成することが可能で、複数の人が管理人として運用することもできます。

Instagramのショップ機能を使うためには、このFacebookページにショップを作成(商品を登録)していく必要があります。

Facebookページを作成するには、まず個人のFacebookアカウントページにあるコンテンツ作成ボタンから、「ページ」を選択します。

ショッピング機能

ページ名(ブランドや店名など)とカテゴリを選択し、「Facebookページを作成」をクリックします。

ショッピング機能

これでFacebookページが完成しました。

InstagramのアカウントとFacebookページを連携させる

Facebookページに商品を登録していく前に、InstagramとFacebookページを連携させていきます。

Instagramを開き、プロフィール画面にある「プロフィールを編集」をタップ。「ページ」から「既存ページをリンク」をタップし、先程作成したFacebookページを選択したらページの連携は完了です。

作成したFacebookページにショップを作成する(商品を登録する)

作成したFacebookページに商品を登録していくための前準備として、まずは対象のFacebookページにショップの箱を作ります。

ページホーム画面左枠の「設定」から設定ページを開きます。

ショッピング機能

「テンプレートとタブ」を選択し、「ショップ」をONにします。

ショッピング機能

ページのホーム画面に戻り、ホームをスクロールしていくと、「商品を販売」というオプションが表示されているので、こちらをクリックします。

ショッピング機能

「チェックアウトの方法を選択」というポップアップが出てくるので、ここで「他のウェブサイトでチェックアウト」を選択します。

ショッピング機能

先程連携させたInstagramのアカウントが表示されるので、チェックをいれ、お店で使っているメールアドレスを入力します。

ショッピング機能

ショップの名前をつけ、規約の同意にチェックをいれたら「次へ」をクリックします。

ショッピング機能

ショッピング機能

これでショップの基本設定は完了です。このあとは自動的にFacebook側の審査がはじまります。アカウントが承認されると、登録した内容が表示され、実際にユーザーが商品を購入できるようになります。

審査中の場合、購入機能は使えませんが、商品を登録したりプレビューを見ることは可能なので、このまま商品の登録を進めましょう。

ショッピング機能

※ここからは「コマース」というFacebookのビジネスツールで作業を行っていきます。(自動遷移)

右上の「アイテムを追加」から商品を登録していきます

ショッピング機能

商品の画像
タイトル(商品名)
説明
ECサイトのリンク(対象商品のページ)
価格
カテゴリ

画面に沿って、必要情報を入力していきます。一度登録したものは、後で編集することももちろん可能です。

ショッピング機能

すべてを入力し、「完了」をクリックすると商品が追加されます。この手順で次々と商品を追加していきましょう!

審査が完了したら、ショップを公開する

すべての商品を登録し、審査が完了したらショップを公開します。 左枠の「概要」から、「ショップを公開する」をクリックします。

ショッピング機能

クリックすると、続いては商品のレイアウトを設定する画面に以降します。(ショップビルダー)

ショッピング機能

ここでは、商品の配置やテキスト、色などを好みの形に設定することが可能です。

ショッピング機能

好みの配置やテキストの設定が完了したら、右下にある「アップデートを公開」ボタンをクリックします。

これですべての設定が完了!Facebookページにショップが出来上がりました。

Facebookと連携可能なECサイトを使っている場合

Facebookと連携可能なECサイト(パートナープラットフォーム)を使っている場合は、ひとつずつ商品を追加せずともFacebookページにアイテムを取り込むことができます。一度取り込むと、その後ECサイトで新たな商品を追加した際や価格が変更になった際にも、その変更内容は自動的に反映されるようになります。

手順は各ECサイトのウェブサイトに記載されているため、まずは自分のお店で使っているECサイトがパートナーかどうかを確認し、もし対象であった場合は手順に従い、ECサイトのアカウントをFacebookにリンクしていきましょう。

対象のECサイト一覧はこちら

Instagramアカウントの審査を行なう

つぎはいよいよ、ショップを連携したInstagramアカウントで、ショッピング機能を使っていくための審査の申請を行ないます。

プロフィール画面右上の三本線から「設定」を選択、「ビジネス」→「Instagramショッピングを設定する」→「スタート」と、順に進み、対象のFacebookページを選択して「送信」をタップすると審査の申請が完了です。

ショッピング機能

アカウントの審査は通常であれば数日以内に完了します。審査のステータスは同じ手順で確認することが可能です。

Instagramからの承認が下りると、はれてショッピング機能が使えるようになり、投稿へのタグ付けが可能となります。

商品にタグ付けする方法

商品にタグ付けする方法はとても簡単です。まずはいつも通り、写真や説明文を選択して投稿を作成していきます。

審査に通過していると、「商品をタグ付け」という機能が追加されているので、こちらをタップし対象の商品を選択します。

タグをつけたい商品に合わせて配置すれば商品のタグ付けは完了。シェアをするとショッピング機能付きの投稿を公開することができます。

ショッピング機能

商品タグがつけられた投稿は、その画像の左下にショッピングバックのアイコンが表示され、ユーザーは一目でショッピング機能がついている投稿だと認識することができます。

またショッピング機能を使った投稿を行うと同時に、プロフィール画面に「ショップを見る」のボタンが表示されます。

タグは何個つけられる?

Instagram投稿では、1つの投稿につき最大5つまでタグを付けることが可能です。ただし1つの写真に5つもタグを付けてしまうとユーザー側は大変見辛くなってしまうため、多くとも2~3つにとどめるとよいでしょう。

ショッピング機能を使った商品のタグ付けは、過去に投稿した写真にも追加することができます。ショッピング機能を使えるようになった際には、ぜひ一度投稿を整理してみて、タグをつけられそうな投稿には積極的に追加していきましょう。

まとめ

ショッピング機能

Instagramのショッピング機能は、ショップを作成したり審査を申請するなど、最初こそさまざまな手間がかかりますが、ECサイトへの集客を行うには最適な機能となっています。

ECサイトを運営している、もしくはする予定のある飲食店は積極的に利用し、売上UPを狙っていきましょう!

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written by

FOOD-IN編集部

FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。