【事例付き】飲食店のメニュー撮影、ポイントは角度と構図にあり!

飲食店には欠かせない写真撮影。大規模なリニューアルの際はプロに頼む場合も多いかもしれませんが、最近はSNSやGoogleマイビジネスなど、ひんぱんに更新したい場所も増えています。「スマホで完結させたいけど、なんだか納得いく写真に仕上がらない…」そんなお悩みを抱えている方も多いのでは。本連載では、スマートフォンで見栄えの良い写真をとるためのコツをご紹介します。第4回は、知っておくとグッと仕上がりが良くなる、料理別の角度と構図をご紹介します。

第3回はこちら

飲食店のメニュー撮影の流れと意識すべきポイント3つ

ポイントは「角度」と「構図」

基本的なポイントはこれまでにもご紹介しましたが、メニューによってはより魅力を引き出せるポイントがあります。

まずここまでの基本をおさえてひととおり試せたら、もう少しバリエーションを増やしてみましょう。

ベーシックな方法を身につけて、徐々に応用へ!

上記に記載の通り、まずは基本的な撮影方法を理解して、実践してから以下の方法に進むことをおすすめします。十分に理解しないまま、やりたいところだけ抜き出してしまうと、近道のようで遠回りになります。何事も基本が大切。着実にモノにしていきましょう!

角度

「角度」のバリエーションを増やしてみよう

第3回にて、料理を撮影するときは料理に対してカメラの角度を「ななめ45度の高さ」にすると撮影するとおいしそうな写真を撮りやすくなるとお話ししました。

こちらの基本をおさえたら、次にチャレンジしたいのが45度以外の角度での撮影です。その料理の「どんなところに注目してほしいか」を考えて撮影の角度を決められるようになると、自分の中のイメージを写真に落とし込みやすくなります。

以下3つのパターンに分けて考えてみます。

  • 居酒屋、焼肉、シズル感を出したい料理=45度(基本どおり)
  • カフェやダイナー系のワンプレート料理=90度(真上から)
  • ドリンクやパフェ、断面が綺麗なケーキなど=0度(真横)

光の位置を意識することを忘れないように!

第3回もお伝えしましたが、撮影する際は日光から完全逆行(日光の真向かい)を、少し横に避けた状態がベストです。これは角度を変えても同様に意識してください。

居酒屋、焼肉、シズル感を出したい料理=45度(基本どおり)

お肉を焼く時のジュージューいう音を英語で「sizzle(シズル)」と言うことが語源となり、お肉焼けて焼き目がつき脂がきらめいたり、肉汁がしたたるなど、食欲をかきたてる様子を表すことばとして日本でも用いられるのが「シズル感」です。

この「シズル感」、もともとはエルマー・ホイラーというコンサルタントが考案した造語で、その全容は著書の「ステーキを売るな シズルを売れ!」にもまとめられている言葉です。「食欲や購買意欲を刺激する感覚」とそれを訴えかける際の表現として広く活用されています。

飲食業界においては、おいしさや新鮮さなどをお客様に伝えるためにこの「シズル感」は不可欠。明らかに冷めて脂が固まったお肉を並べて撮影するよりも、鉄板や網の上で肉汁がしたたるお肉の方がおいしそうですよね。

居酒屋や焼肉業態ではこのようなシズル感を活用したいメニューが多いのではないでしょうか。

そんなときの撮影角度は基本の「45度」がおすすめです。

料理撮影は45度がおすすめ

以下が「45度」にて撮影したイメージ。

45度料理写真の例 45度料理写真の例

カフェやダイナー系のワンプレート料理=90度(真上から)

一方で、定食・ワンプレート系のメニューが豊富なカフェやダイナー系の業態の場合、撮影角度が45度だけでは物足りないケースもあります。この場合は、真上=「90度」の角度から撮影してみましょう。

90度での撮影

以下が「90度」にて撮影したイメージ。

90度で撮影したイメージ 90度で撮影したイメージ

なお、照明機材を使わない場合、真上から撮るとどうしても影が映り込んでしまう可能性があります。その場合は、イメージよりもやや遠目から撮影し、影を商品にかぶらない位置に逃しておいて、撮影後に影部分を編集して切り取り(トリミング)しましょう。

ドリンクやパフェ、カットしたケーキなど=0度(真横)

また、ドリンクやパフェ、カットしたケーキなどは、層や断面の様子が魅力的なものが多いので真横=「0度」からの撮影をおすすめします。 スイーツ系メニューは、盛り付けにより真横以外が適している場合もありますので、撮影に慣れてきたらメニューごとの特徴がどこに表れているか見極めつつ、さまざまな角度から撮影して結果を比較してみるといいでしょう。

0度での撮影

以下が「0度」にて撮影したイメージ。

0度で撮影したイメージ 0度で撮影したイメージ

構図

中心からちょっとずらしてみよう

連載第1回にて「グリッド」のご紹介をしたことを覚えているでしょうか。以下のようにスマートフォン撮影時の画面に縦横のラインを表示させて、バランスを取りやすくする機能です。

グリッド線

ピントをあわせる位置は、画面の中央に持ってくるのが基本とお伝えしましたが、少し慣れてきたらピントを合わせるポイントを少しずらしてみてください。

赤丸に撮影対象を合わせる

2皿以上写したいときは構図にも気配りを

1皿の場合はこれまでの基本をおさえれば問題ありませんが、ランチセットなど2皿以上を含む撮影にもトライしたい場合もあるかもしれません。その場合、お皿の配置も大切なポイントになります。下記2点を頭において皿を並べましょう。

一番写したいメインの商品を手前に

写したいメインの料理を手前にした例

横並びでなく、2皿どちらかに優劣をつけ前後に置く

[料理に前後を作った例

上記のような場合には特に「中心からちょっとずらしてみる」方法を活かしやすいことが多いです。ぜひさまざまなメニューで試してみてください。

第4回はここまで。次回は「業態別の撮影ポイント〜居酒屋編」をご紹介します。