希望あふれる一日はここから。台湾朝食専門店「wanna manna」で新しい朝食習慣を!

FOOD-IN編集部が注目の飲食店をピックアップ! 今回は4月にOPENした台湾朝食専門店「wanna manna」をご紹介します。台湾の幸せな朝食文化を通して、コロナで暗くなってしまった世の中を明るくしたい、という想いから誕生した同店。その魅力について店主の管さんにくわしく伺いました。

いま注目の「台湾朝食」

2019年のタピオカミルクティーにはじまり、まだまだ止まる気配をみせない台湾ブーム。そのなかで今新たに関心をあつめているのが「台湾朝食」です。

「鹹豆漿(シエンドウジャン)」や「焼餅(シャオビン)」をはじめとした台湾伝統の朝食グルメは、テレビやSNSでも頻繁に取り上げられ、インターネット上には数々のレシピが公開されています。

今回は、そんな賑わいをみせる台湾朝食の専門店をご紹介。

日本初!複合型の台湾朝食専門店「wanna manna」がOPEN

大阪・南森駅をでて天神橋筋商店街を通ると現れる、緑色の外壁とかわいらしいロゴが特徴的なお店。2021年4月7日にオープンした台湾朝食専門店「wanna manna(ワナマナ)」です。開店初日から、連日長蛇の列ができるほどの人気店となっている同店では、台湾の多彩な朝食メニューを20種以上そろえています。

wanna manna

有名な屋台街にみられるように、外食文化が発展している台湾では、朝食を自宅ではなく外で食べることが一般的。「早餐店(ザオツァンディエン)」と呼ばれる朝食専門店は、台湾全土に2万店も存在しているほど、台湾では当たり前の文化となっているのです。

「台湾では子供から大人まで、ほとんどの人が家ではなく毎朝お気に入りの朝食専門店に並んで朝食を食べています。現地では、早餐店でテイクアウトした朝食をデスクで食べながら仕事の準備をするといった光景もよく見られるんです。その日のはじまりである朝を美味しく豊かに楽しみ、希望溢れる一日にするというのが台湾の朝食文化です」

そうお話してくれたのは店主の管さん。台湾スイーツやタピオカドリンクを中心に、原材料の輸入・通関などの貿易事業から飲食店運営、ブランド企画まで、日本と台湾をつなぐ幅広い事業を展開するグレイス株式会社の社長でもあります。

代表取締役 兼 wannna mannna店主の管卓明さん
代表取締役 兼 wannna mannna店主の管卓明さん

自家製のしぼりたて豆乳を使用「鹹豆漿」

wanna mannaの一番人気は、「鹹豆漿(シエンドウジャン)」。

豆漿(ドウジャン)とは豆乳を意味します。鹹豆漿(シエンドウジャン)は、温かい豆乳を酢でゆるく固め、油條(ヨウティヤオ)と呼ばれる揚げパンやザーサイをトッピングして食べるという、台湾では定番の朝食メニューです。

鹹豆漿

wanna mannaでつかわれている豆乳はなんと自家製!台湾昔ながらの手搾り製法で、早朝から毎日お店で作られています。

「真面目な豆漿部屋」と名付けられた調理部屋には、台湾から取り寄せたという本格的な豆乳の製造機がどんと。ここで毎朝早朝から仕込みがはじまります。

真面目な豆漿部屋

「wanna mannnaでは、こだわりの大豆と昔ながらの手絞り製法でオリジナルの豆乳を作っています。早朝から2時間かけてじっくり仕込んでいるので、手間暇はかかりますが、やはり現地の本格的な味に近付けたいという想いがあり、台湾精神を込めた両手で毎朝絞っています!

大豆の味と香りはしっかり残しつつ、日本の豆乳よりもさっぱりとして飲みやすい。ザラメの優しい甘みが特徴です。鹹豆漿は、そんな旨味が凝縮した豆乳に桜エビやザーサイ、ねぎ、揚げたての油條(揚げパン)を加えた、ヘルシーながらも満足感のある仕上がりになっています」。(管さん)

搾りたての自家製豆乳に、その豆乳を活かして作る鹹豆漿は、ほのかな酸味とふわトロ食感がたまらない、なんとも癖になるおいしさ。もちろん栄養もばっちりなので、忙しい朝にもおすすめな一品です。

日替わりで登場するパン

タロイモやココナッツなど、現地では定番の材料をつかった本格台湾ベーカリーが楽しめるのもwanna mannaの特徴。約8種類の中から日替わりで登場するというパンは、すべてお店で焼き上げています。

台湾ベーカリー

「台湾グルメとして有名な胡椒餅(フージャオピン)をはじめ、発酵時間や成形にもこだわり抜いた本場台湾のベーカリーは、ふわふわ食感と、どこか懐かしくて優しい味わいが特徴です。現在は8種類ですが、これからもどんどん増やしていくつもりなので、どうぞお楽しみに」(管さん)

一日3〜4回焼き上げていても、夕方には売り切れてしまうことも多いのだとか。日替わりなので、「今日はなんのパンがあるかな?」という来店する楽しみのひとつにもなりそうです。

コンセプトは「生命力あふれる癒しの空間」

wannna mannaはお店の見た目や空間つくりにも細かいこだわりがみられます。

「生命力あふれる緑と、癒しの象徴であるゴールドをコンセプトカラーにしました。朝食は生命力の源、そして台湾の希望溢れる一日は朝食からはじまります。生命力をみなぎらせ、一日の活力を見出すエネルギーチャージの時間を過ごしてもらうため、お店内外の植物と木目調の壁やインテリアで癒しの空間を演出しています」。(管さん)

wanna manna

店内には至るところに台湾に関する本もずらり。こちらはだれでも自由に読むことができます。

「コロナで暗い世の中に、希望を届けたい」

お店を始めた経緯について「もともと、台湾の文化を日本に広めていきたいという想いから、台湾スイーツカフェ『台湾甜商店』を展開させてきました」と話す管さん。

「コロナで世の中全体が暗い雰囲気になってしまったことをきっかけに、台湾のハッピーな文化で、どうにか暗く沈んでしまった人たちに希望を届けられないか?と考えるようになりました。そこで、明るい台湾文化の象徴でもある朝食専門店を、あえて都心型ではなく、より人に寄り添える住宅型のお店としてOPENさせることにしました」とつづけました。

台湾朝食の新定番。炭火で香ばしく焼いたトースト「炭烤吐司(タンカオトゥスー)」
台湾朝食の新定番。炭火で香ばしく焼いたトースト「炭烤吐司(タンカオトゥスー)」

wannna mannnaはOPENからまたたくまに注目をあつめ、列ができる日があるほどの人気店に。台湾ファンをはじめとし、年代問わず多くの方が台湾の幸せ時間を求めて訪れます。

「wannna mannnaを訪れて下さる方には、多彩な台湾の朝食文化通して、癒しの時間を過ごしてもらいたいと考えています。出来立ての朝食を目の前にした感動、台湾独特の陽気で時折心和ませる素朴な人情味、癒しの空間で自分と自分の対話を通した新しい発見など、これまで体験したことのない豊かさを感じてもらえたらとてもうれしいです」。(管さん)

入店するとスタッフは笑顔で「早安(ザオアン)!」(おはようございます)と現地の言葉で迎えてくれます。台湾の人情味あふれた接客はwanna mannaが作り出す楽しい体験の1つです。

wanna manna

「今後は、幸せあふれる台湾朝食をもっと楽しんでもらえるよう、どんどん新しいメニューを増やしていきます。OPENから始めて多くの方にご好評いただいてるInstagramキャンペーンに引き続き、LINEのキャンペーンなども現在計画中です。また会社全体としては"飲食業”ではなく"in joy(enjoy)業”として、ただ美味しいだけじゃない、新しい発見や楽しい体験ができるお店つくりを行なっていきたいと考えています」。(管さん)

wanna mannaで希望溢れる一日を

wannna mannaのメニューは全品テイクアウト可能!Uber Eatsも対応しているため、本格的な台湾朝食を自宅でも会社でも楽しむことができます。

台湾の幸せな朝食文化がぎゅっとつまったwanna manna。慌ただしくなりがちな朝にちょっとゆとりをもたせる、新しい朝食習慣を楽しんでみてはいかがでしょうか?

wanna manna(ワナマナ)

〒530-0041 大阪市北区天神橋1丁目10番13号明治ビル1階

8:00-20:00 日曜定休

06-6809-2128

※詳しい店舗情報は公式HP、もしくは公式Instagramをご確認下さい。

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