モバイルオーダーの利用率を上げるには?効率化した時間を売上UPにつなげるポイントも紹介

マクドナルド・スターバックス・丸亀製麺といった大手飲食企業をはじめ、多くの飲食店が活用しているモバイルオーダー。
導入を検討している飲食店の方々も、数多くいらっしゃると思います。

検討する上で知っていただきたいのが、モバイルオーダーの導入効果を最大限発揮させるためには、導入した後に利用率を上げることが大切なポイントだということ。

本記事ではモバイルオーダーを導入中・導入検討中の飲食店に向け、モバイルオーダーの利用率を上げ、効率化した時間を売上UPにつなげるポイントについて解説します。

モバイルオーダーとは?

モバイルオーダーの画面

モバイルオーダーとは、お客様のスマートフォンからお客様自身で注文と決済ができるセルフオーダーシステムの一つ。
テイクアウト型と店内型の2種類に大きく分かれており、飲食店の注文受付・会計業務の削減や客単価UPの効果が期待できる、今注目の飲食DXツールです。

>>>モバイルオーダーについては、こちらでも詳しく解説しています
モバイルオーダーとは?導入するメリット・デメリットを店舗、お客様側視点で解説!
モバイルオーダー導入の飲食企業8選!活用法や導入メリットも紹介

モバイルオーダーは、導入して終わりじゃない

カフェにいる女性

テイクアウト需要の増加や飲食店の深刻な人手不足といった背景から、導入が一気に加速したモバイルオーダーですが、その活用具合は飲食店によりけり。
店舗全体で使いこなして効率化と売上UPを叶えている飲食店もあれば、導入しているのにお客様に知られていない・利用率が低いなど、うまく活用ができずにいる飲食店もいます。

その違いは、お客様がモバイルオーダーを使いやすくなるような工夫をしているかいないかというところにあります。
モバイルオーダーは導入したお店のひと工夫で、利用率や効果が大きく変わるものなのです。

モバイルオーダーは、飲食店の業務を効率化させるツールですが、お客様に使って頂かないと意味がありません。
しっかりとお客様にご利用いただいて、初めてその導入効果を得ることができます。

つまり、モバイルオーダーの導入効果を最大限発揮させるには、まずお客さまのモバイルオーダー利用率を重視し、「どうやってお客様に使っていただくか」に対して工夫をこらすことが大きなポイントとなります。

O:der Platformバナー

モバイルオーダーの利用率を上げるには?

では、モバイルオーダーの利用率を上げ、売上UPにつなげるためにはどんな工夫が考えられるでしょうか?
テイクアウト型と店内型に分けて、それぞれご紹介します。

テイクアウト型モバイルオーダーの利用率を上げる

モバイルオーダーを操作する女性

モバイルオーダーが使える周知をしっかりしよう!

テイクアウト型モバイルオーダーの利用率を上げる場合は、まずモバイルオーダーが使える店であるということを周知して、より多くのお客様に認識いただくことが大切です。

お店側が積極的に周知しないと、お客様はそもそもモバイルオーダーが使えることを知らないままになってしまうため、ここは注力して取り組んでいく必要があります。
基本的なところにはなりますが、テイクアウト型モバイルオーダーはどのくらいお客様に周知できたかによって利用率が大きく変わってきます。

また、周知する際にはただ「利用できます」というよりも、お客様の利用メリットを強調することがおすすめです。

テイクアウト型モバイルオーダーの利用メリットは、なんといっても「待たずに出来立ての商品を受け取れる」こと。
周知の際には確実に入れていきましょう。

具体的には、

モバイルオーダー利用できます。

よりも、

モバイルオーダーを使うと、待たずに出来立てをテイクアウトできます

がGood!

モバイルオーダーの周知におすすめの方法

テイクアウトをお渡しする男性スタッフ

■お会計時に直接ご案内

店舗を利用したお客様に直接ご案内することで、確実にモバイルオーダーのことをお伝えすることができ、利用率UPが期待できます。
既に一度来店されているお客様は利用いただける可能性も高まるため、積極的に取り組んでみましょう。
お会計の際にモバイルオーダーの案内が載ったショップカードなどをお渡しするのみでもよいですが、併せて口頭で案内するとより効果的です。

■公式SNSやGoogle MAPでアピール

自店舗のHPはもちろん、いまや飲食店の強力な集客ツールとなったTwitterやInstagramなどの公式SNS、近年インターネット集客に有効的として注目されているGoogle MAPでアピールを行うのもよいでしょう。
Web型のモバイルオーダーサービスであれば、注文ページのURLをアカウントや投稿に紐付けることで、そのまま注文できる動線を作ることも可能です。

Web型モバイルオーダーサービス「O:der Togo(オーダートゥーゴー)」

O:der Platformバナー

■看板やのぼりで周知

看板やのぼりをつかうことも利用率UPに有効です。
その場で利用することはなくとも、モバイルオーダーが使えるということを知ってもらうだけで、後日利用いただける可能性は十分に高まります。 お客様がお昼や夕飯を考えた際に思い出していただけるよう、店前を通りかかる方へのアピールも是非行っていきましょう。

■ポスティング・チラシの作成

テイクアウトの顧客ターゲットは主にお店から徒歩15分以内に居住または勤務している人と言われており、このターゲットに対して最も直接的にお店の認知度を上げることができる方法がポスティングです。
そのポスティングチラシの一部に、モバイルオーダーのご案内を載せることで、お店のテイクアウトメニューと一緒にモバイルオーダーが利用可能な旨をアピールすることができます。

なお、モバイルオーダーのご案内を記載する際は、注文ページのURLをQRコードにして貼り付けることがおすすめです。
その場ですぐ注文できるようにすることで、利用いただける可能性はぐんと高まります。

テイクアウト型モバイルオーダーは“周知”が大事!

テイクアウト型モバイルオーダーは、一度利用するとお客様がその便利さを実感できるため、通常のテイクアウトに比べ店舗のリピート率が高い傾向があります。
モバイルオーダーを活用した店舗のリピーター獲得のためにも、まずはどんどん認知度を上げて利用者を増やしましょう。

店内型モバイルオーダーの利用率を上げる

店内型モバイルオーダー

モバイルオーダーが使いやすい環境を整えよう!

店内型モバイルオーダーの利用率を上げるには、来店したお客様がモバイルオーダーを使いやすい環境つくることが大切です。

お客様の店内型モバイルオーダーに対する懸念は「自分の通信容量を使うのに抵抗がある」「スマホのバッテリーが減るのが心配」「使い方がわからない」などが挙げられます。
こういった不安要素を解消できるような環境を整えることができれば、お客様に使っていただける可能を自然と高めることができ、利用率UPが期待できます。

使いやすい環境を作るのにおすすめの方法

■Wi-Fiを導入する

店舗のWi-Fi環境を整えることで、お客様が自身のデータ容量を気にせずモバイルオーダーを利用することができます。
Wi-Fiを既に導入してる場合は、Wi-Fiが使えることを周知できているか・ネットワーク名とパスワードがわかりやすい位置に設置してあるか、という点を確認するようにしましょう。

Wi-Fiの速度が適正か、という点も大切です。

■利用方法をまとめたPOPを作成する

店内型モバイルオーダーの利用方法をわかりやすくまとめた、使い方POPを用意することもおすすめ。
使い方がわからなくなった際に確認できるものがあるだけで、お客様の心理的ハードルを下げ、利用率UPの効果が期待できます。
モバイルオーダーシステムによっては、システム会社が使い方POPを用意している場合もあるため、一度確認してみるとよいでしょう。

■モバイルバッテリーを用意する

お客様の懸念でよく聞かれるのが、スマートフォンのバッテリーがなくなることへの不安です。
モバイルバッテリーを店舗側で用意することで、バッテリーへの心配をなくし、モバイルオーダーを安心して使っていただける環境を作ることができます。

■ご案内を丁寧に行う

店内型モバイルオーダーは多くの場合、お客様を席にご案内した後にスタッフからQRコードの説明を行います。
その際、ただ「QRコードから注文してください」とだけ伝えると、やや冷たい印象を与えてしまう場合があるため注意が必要です。

モバイルオーダーのご案内をする際は、注文方法を丁寧にお伝えすることで、冷たい印象にならず初めて利用されるお客様でも使いやすい流れを作ることができます。

モバイルオーダーをご利用いただくことで、スタッフを呼ばずにいつでも好きなタイミングで注文できます!とメリットも添えるとなおよいでしょう

O:der Tableバナー

利用率を上げた後は「空き時間」を活用すべし

また、店内型モバイルオーダーの導入効果を最大化させるには、モバイルオーダーで空いた分の時間をいかに使うかがポイントです。
モバイルオーダーの利用率を上げられた後は、空いた時間でどんなサービスができるかを考えてみましょう。

例①中間サービスの徹底

お冷の継ぎ足しや食器下げなど、お客様がお店で心地よく過ごしてもらうために欠かせない中間サービス。
忙しいとなかなか手がまわらず後回しになってしまったり、頼まれてから動いている飲食店も多いのではないでしょうか。

店内型モバイルオーダーで空いた時間は、こういった中間サービスにあてることもおすすめです。
中間サービスを自主的に行っていくことは、確実にサービスの質向上、しいてはお店の高評価にも繋がってきます。
お店の満足度を高めて、口コミの獲得やリピーターの創出を目指しましょう。

>>>店内型モバイルオーダーの導入事例・俺の株式会社
非接触オーダーで“本物の接客“を実現!「俺の」が乗り出す次世代の店舗運営

例②口頭で販促を行う

「追加のドリンクいかがですか?」「こちらの商品がおすすめです!」など、口頭でスタッフからおすすめされるとついつい頼んでしまうもの。
モバイルオーダーで空いた時間は、こういった口頭の販促にあてることもおすすめです。

好きなタイミング・好きなペースで注文できることで客単価が上がるといわれるモバイルオーダーに、重ねて口頭販促を行うことで、さらなる客単価UPを狙うことができます。

これまでは忙しくてなかなかできなかったお客さまとのコミュニケーションを通して、お店オリジナルの価値を作っていくことにも是非役立ててみてください。

>>>店内型モバイルオーダーの導入事例・株式会社バルニバービウィルワークス
体験価値が高い“オンリーワン”のお店づくり。「RIDE」が見据える一歩先の運営とは

O:der Tableバナー

モバイルオーダーの利用率を上げ、売上UPにつなげよう

テーブル型モバイルオーダーを説明する男性スタッフ

冒頭でも記載した通り、モバイルオーダーは導入したお店のひと工夫で利用率や効果が大きく変わってくるもの。 今回ご紹介したひと工夫を参考に、モバイルオーダーの導入効果の最大化を目指していきましょう。

>>>こちらの記事も読まれています
モバイルオーダーを導入した飲食企業8選|活用法や導入効果も紹介
飲食店のインバウンド対策まとめ!デジタルツールを使った“最新のおもてなし”とは
焼肉店の売上UPは"差別化"がカギ!忘れられない店になる秘訣とは

O:der Platformバナー

written by

FOOD-IN編集部

FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。