今、飲食店の運営コストは確実に上昇している
近年、飲食店を取り巻く環境は厳しさを増しています。 原材料費や光熱費の高騰、そして人手不足による人件費の増加…。そうした中で必然的に検討の土台に上がるのが「デジタルツール/システムの導入による業務効率化・省人化」です。
なかでも、セルフオーダーKioskやモバイルオーダーシステムといったデジタルツールの導入は、業務効率化・省人化を目指すうえで非常に有効です。 しかしそれらシステムや機械の導入には少なからずまとまった費用が必要になるケースが多いため、各システムの導入を検討する上で、「初期費用の大きさ」は重要な要素になってくることでしょう。
そこで気をつけておきたい点が、「初期費用が安いから」という理由でシステム導入を決めること。最初こそコストが抑えられたとしても、あとから想定外のコストが膨らんだり、トラブルが発生したり「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースも少なくありません。
この記事では、飲食店においてシステム導入を検討している方、あるいはすでに導入中のシステムの入れ替えを検討中の方に向けて、システム選定/導入で気をつけておきたい5つのポイントを解説します。
システム選びで気をつけておきたいポイント5選
1. お客様が使いやすいか(UI/UXの観点)
セルフオーダーKioskやモバイルオーダーシステムといった、お客様に使っていただくシステムの場合、第一に気をつけたいポイントは「お客様にとって使いやすいかどうか」です。
例えばセルフオーダーKioskを導入したとしましょう。 操作方法がわかりづらいと、以下のようなことが発生します。
- 頻繁にスタッフが呼び出され、操作方法について質問される
- 注文が完了するまでに時間がかかる
そうして一人当たりの注文に時間がかかった結果、以下のような事態が発生します。
- 店舗前に行列ができる
- (行列を見たことにより入店を諦めるなどが発生し)機会損失になる
- (後ろが行列になっていることへの焦りから注文を急いでしまい)客単価が下がる
これでは省人化の実現や人件費の削減はおろか、せっかくコストをかけて導入しても売上を下げることに繋がりかねず、システムを導入した意味がなくなってしまいます。
お客様が迷わず直感的に操作できる、UI/UXに優れたシステムを選ぶことが必要です。
2. すでにある機能でオペレーションが回せるか
第二に確認しておきたいポイントは、すでにそのシステムが持つ機能で、希望するオペレーションの実現が可能かどうかです。
「初期費用が安いから」といって導入した場合でも、機能が不足していると、店舗オペレーションがうまく回らなかったり、かえって非効率になってしまったりと、導入の意味がなくなってしまいかねません。
将来的な展望も見据えて、自店舗でのオペレーションを回すために必要な機能があるかどうか、導入前にしっかりと確認をしておきましょう。
3. 負荷の高い業務をどれだけ代替できるか
システム導入の目的は、「人が担当していた業務をシステムに任せ、業務負荷を下げること」です。そのため、負荷が高い業務に対してシステムを導入することで、より導入のメリットを出すことができます。
たとえば、レジ締め作業。現金管理が必要な飲食店舗では、日々の営業終了後、手でレジ金を数える必要がありますが、金額が合わず何度も数え直す、という事態が発生することがあります。そうするとスタッフがなかなか帰宅できず、深夜残業が発生し、人件費が上がってしまう。そうした経験のある飲食店は少なくないのではないでしょうか。
そうした負荷の高いレジ締め業務に対して、例えば自動釣銭機能付きのセルフオーダーKioskを導入すると、都度の会計時にミスがない他、締め作業時にスタッフが現金を数える必要がなくなり、作業時間を大幅に短縮することができます。
>>>セルフオーダーKioskの導入によりレジ締め作業が30分短縮した例を見る
元々かかっていた負荷やコストが大きければ、初期の導入費用が高くてもすぐに導入費用分が回収でき、将来的なコストダウンにつながります。 反対に業務負荷/コストがそこまで大きくなければ費用をかけて導入してもあまりコストダウンにならないため、導入を見送っても良いでしょう。
このように、システム導入を検討する際は、現在の業務負荷/コストを予め確認しておくことをおすすめします。
4. 障害発生率が低く、安定して稼働しているか
システムの安定性も、長期的なコストを鑑みると重要な検討事項の一つです。
トラブルや障害の多いシステムを導入してしまうと、トラブルでシステムがダウンしてしまった際にオペレーションを変更せざるを得なくなり、業務効率が落ちてしまいます。その結果、店舗の回転率が低下し、売上も低下しかねません。
単純な費用の安さだけで判断するのではなく、安定した稼働実績のある、信頼性の高いシステムを選ぶことが重要です。
5. サポート体制が整っているか
普段安定して稼働しているシステムでも、トラブルが起きる可能性は0ではありません。 万が一トラブルが起きた際に復旧までの時間が長引くと、売上の機会損失につながりかねないため、迅速なサポートが受けられるかどうかも気にしておきたいポイントです。
もちろんトラブル発生時のみならず、普段のシステム利用時においても十分なサポートが受けられるかどうかでシステムの活用度合いも変わってきます。
導入を検討の際には、サポート体制が整っているかどうかについても確認しておきましょう。
初期費用だけで判断しない、運用まで見据えた導入判断を
システムを導入する際には、「初期費用が安いから」という理由だけで決めるのではなく、導入段階では見えづらい、運用コストや負荷までを含めた総合的な判断が必要です。
本記事が、システム導入を検討中の皆さまの参考になれば幸いです。
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