お客様のスマートフォンから飲食店の注文を受け付ける「モバイルオーダー」。 スターバックスやマクドナルドをはじめ、多くの飲食店が導入する今注目のセルフオーダーシステムです。
注文の受付や会計業務が削減され、飲食店の業務効率化につながるといわれるモバイルオーダーですが、実は飲食店の“客単価UP”にも効果があるとか。
今回は、モバイルオーダーで客単価が上がり、売上UPにつながる仕組みについて詳しく解説します。
モバイルオーダーとは?
モバイルオーダーとは、お客様のスマートフォンから注文を行うセルフオーダーシステムの総称です。
テイクアウト型と店内型の大きく2種類に分かれており、飲食店の業務効率化につながるDXツールとして、多くの飲食店が導入しています。
>>モバイルオーダー導入の飲食企業8選!活用法や導入メリットも紹介
モバイルオーダーで飲食店の客単価が上がる理由は4つ
モバイルオーダーで飲食店の客単価が上がる理由は、大きく4つあります。
① お客様が自分のペースでじっくり選べる
② お客様が好きなタイミングで注文ができる
③ 「オプション」で追加注文が狙える
④ 写真付きで商品のイメージが付きやすい
ひとつずつみていきます。
①お客様が自分のペースでじっくり選べる
例えばお店に食べに行った時やテイクアウトをしに行った時、「スタッフが来てしまう...早く注文しないと」「後ろに人が並んでいるから早く決めないと」と焦ってしまうことはありませんか?
自分がメニューを迷っている分、スタッフや後ろに並んでいる人を“待たせてしまっている”と感じて注文を焦ってしまうことは、飲食店を利用するお客様側にとってあるあるです。
あせった結果、最低限の注文になってしまったり、値段だけで決めてしまったり..
サイドも頼みたかったけど、決められなかったからやめちゃった。
後ろに人が並んでいる。ああ〜もう値段安いからこれでいいや!
せっかくだからじっくり選んで美味しい料理を食べたいものです。
一方モバイルオーダーは、スタッフや他のお客様を待たせることはありません。 誰も待たせていない・急かされないという状態になると、お客様は気持ちに大きな余裕ができます。
そして自分のペースでゆっくりメニューを見てみると、焦って急いで見ているときには気付けなかったメニューに気付くことができたり、気持ちの余裕から「あ、これも買ってみようかな?」という心理にもなりやすくなることも。
前来た時は気づかなかったけど、こんなメニューあったんだ!頼んでみようかな
モバイルオーダーでじっくりメニューを選んでもらうことは、客単価を上げるだけでなく、お店の魅力をしっかり伝え、お客様の満足度上げていくことにもつながります。
② お客様が好きなタイミングで注文ができる
店内飲食の際、忙しく動き回るスタッフに対して「すみません」と声をかけるのは気が引ける...と感じるお客様は多くいます。
タイミングを見計らって声をかけるのも、呼び出しをしたのにしばらくスタッフが来ないのもお客様にとっては大きなストレスです。
テイクアウトの場合でも、注文をするためには列に並ぶ必要があったりと、お客様は飲食店を利用する際どうしても好きなタイミングで注文できず、結果、注文を諦めてしまうケースがよく見受けられます。
店員さん来ないな~。もういいや。
テイクアウトしたいけど、列に並ぶの嫌だな。別なところにしよう。
注文の機会損失は、売上に大きく響きます。
タイミングを見計らったり、列に並ばなければいけない対面注文と違って、モバイルオーダーはお客様の好きなタイミングで注文をすることができます。
注文に対するハードルが下がることで、お客様は気兼ねなく好きなメニューを注文することができ、お店の客単価UPにつながるのです。
自分のタイミングで注文できるってすごく楽!追加しやすいからつい注文いれちゃう
店内飲食なら、追加注文を狙いやすくなるなることも◎
③ 「オプション」で追加注文が狙える
飲食店が客単価を上げるためには、セット注文や追加トッピングなどで上乗せの注文を増やしたいもの。
客単価UPを狙い、サイドメニューやトッピングなどのオプションを充実させているお店も多くあります。
ただ当然ながら、メニューを用意するだけでは不十分です。 注文をいただくためには、おすすめの組み合わせをアピールしたり、セットの仕組みを分かりやすくするなど、見せ方を工夫してお客様に選んでもらえるようなメニューにしていく必要があります。
これひとつください!
(新作のサイドメニューは気づいてもらえなかったのかな...?)
せっかく用意したサイドメニューも、気づかれなきゃ意味がない。
モバイルオーダーには、お客様の「ついで買い」の機会を逃さない仕組みがあります。※モバイルオーダーシステムによります
モバイルオーダーでは、メインのメニューを選択すると、そのメニューに対して選べるオプション(追加メニュー)を表示させることが可能。 例えばハンバーガーを選んだ場合、追加トッピングとして選択できるチーズやレタスなどが一覧で表示されるというイメージです。
トッピングに限らず、おすすめしたいメニューを「ご一緒にいかがですか?」という形で表示させるなんて工夫も◎
対象のメニューを選ぶと表示されるように設定できるため、確実にその存在をアピールすることができ、「ついで買い」の機会を逃しません。
>>>店内型モバイルオーダー「O:der Table(オーダーテーブル)」について詳しく >>>テイクアウト型モバイルオーダー「O:der Togo(オーダートゥーゴー)」について詳しく
1つだけのつもりだったけど、おすすめされたらつい頼みたくなっちゃった
お客様がメニューを見たそのタイミングで、的確に追加メニューをおすすめできるのもポイントです。
④ 写真付きで商品のイメージが付きやすい
メニューの写真はお客様に注文を促すうえで非常に大事な要素になります。
ただ、全ての写真をメニューブックにのせるには、制作コストやスペース的に限界があります。
その結果、主力メニューの写真だけにしているという飲食店は多くいるのではないでしょうか。
ところがお客様からすると、文字だけのメニューはなかなかイメージがしにくいもの。
お客様がイメージしにくいメニューは、いくらお店のおすすめ度や単価UPへの貢献度が高くても、注文はなかなか伸びないのです。
「〇〇」って何だろう..?わからないからやっぱいいや。
一方ほとんどのモバイルオーダーシステムでは、メニューと一緒に写真を設定できます。
写真付きでメニュー設定することで、お客様はメニューをイメージしやすくなり、「よくわからないからやめておこう」なんてことを減らすことができます。
うわぁ..これチーズかかってるんだ!美味しそう!
モバイルオーダーは客単価をUPさせる環境をつくる
モバイルオーダーの導入で客単価が上がる理由
1. 自分のペースでじっくり選べる
2. 好きなタイミングで注文ができる
3. オプション(追加)注文がしやすい
4. 写真付きでメニューのイメージがしやすい
⇒モバイルオーダーは客単価をUPさせる環境をつくる
ここまで、モバイルオーダーで客単価が上がる仕組みについて解説しました。
ここで気を付けたいのが、モバイルオーダーは導入したら終わりではなく、その後のひと工夫で利用率や効果が変わってくるものであるということ。
導入効果を最大化させるひと工夫については、こちらの記事で解説しています。ぜひご覧ください。
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