FOOD-IN編集部が注目の飲食店をピックアップ!今回は、居酒屋としても食事処としても人気の飲食店「天狗」から、新たに生まれた新業態「大衆スタンド 神田屋」と「大衆スタンド てんぐ大ホール」をご紹介。インタビューで判明した“体験重視”の楽しいお店づくりに、ワクワクがとまりません…!
「天狗」が劇的進化中!?数年で姉妹ブランドが続々と誕生
和食から洋食まで幅広いジャンルのメニューが並び、アルコールも豊富に取り揃えている。居酒屋としても食事処としてもしっかり楽しめるまさに“オールマイティ”な飲食店といえば「天狗」です。
「旬鮮酒場天狗」「テング酒場」「和食れすとらん天狗」等のブランドをメインに首都圏を中心に約100店舗を展開する「天狗」は、創業から52年、幅広いジャンルと老舗ならではの安定したクオリティを武器に、サラリーマンの飲み会からファミリーの食事まで様々なシーンで利用されています。
そんな「天狗」、じつはここ数年で派生した姉妹ブランドが続々と誕生しているんです。
「50年以上にわたる運営で培われたノウハウを「天狗」以外の別角度から魅せることで、より多くのお客様に「天狗」クオリティを楽しんでいただきたいという想いのもと、ここ数年新ブランドの開発に力を入れています。各新ブランドは従来からある“良いものを安く”の精神はそのままに、利用シーンやコンセプトにあわせて“体験”や“おもしろみ”に焦点をあてている点が特徴です」。
そうお話するのは運営会社・テンアライド株式会社 取締役営業企画部長の藤岡さん。今回は新業態の立ち上げを担当されている藤岡さんに「天狗」の強みを活かして生まれた新ブランドの中から、特に注目を浴びる「大衆スタンド 神田屋」と「大衆スタンド てんぐ大ホール」についてその魅力とこだわりをたっぷり伺いました!
安い+旨い+“おもしろい”「大衆スタンド 神田屋」
「天狗」がてがける様々な新業態の中で特に勢いをみせるのは、“本物志向の大衆酒場”をコンセプトとしたブランド「大衆スタンド 神田屋」。2018年の1号店OPENから、現在は13店舗(※2022年1月時点)にまでその数を広げています。
「40~100席程のこじんまりした店舗が多いので、落ち着いて飲めるところもポイントです」。(藤岡さん)
コスパ最強!99円のお料理や「せんべろセット」も
お料理メニューはなんと99円(税込)から!ほか串焼きや揚げ物など、居酒屋に行ったら確実にいただきたい王道メニューも豊富にそろってそのほとんどが500円未満と、圧倒的種類の多さと安さがあります。これは嬉しすぎる…。
さらに見逃せないのが、SNSでも話題となった同店の立ち飲み席限定メニュー「最強せんべろセット」。
1000円(税込1100円)払うと10点分の麻雀の点棒がもらえ、点数に応じた対象メニューを好きに注文することができます。
1点のなかにはパンチレモンサワーやウーロンハイも。つまり1000円(税込1100円)で10杯のめちゃうのです!
せんべろセットはスペシャルメニューのため、実施していない店舗や人数、曜日、時間制限がお店ごとに異なります。気になる方は店舗へお問い合わせくださいね。
安さと旨さに加わった“おもしろさ”
「天狗」から引き継がれたクオリティの高さと安さにとどまらないのが「神田屋」のおもしろいところ。お客様がまるで“宝探し”をするような感覚で料理やお酒が楽しめる仕掛けが施されているのだと藤岡さんは言います。
「神田屋」のメニュー表をみてみると一見普通ですが、よく読んでみると「とろたくタワー」や「クリームチーズ粗わさび」など、これなんだろう?と頼んでみたくなる珍しいメニューもあれば、「エシレバター」「トリュフ」などの高級素材をつかったメニューもしれっと混じっているのです。
これには筆者もびっくり!個人的に大好きな食材「ゴルゴンゾーラ」が使われたメニューをみつけた時は「これもあるの⁉」とテンションが急速にあがり、「他にはなにがあるのかな?」とわくわくしながらメニューを眺めてしまいました。
「実は「神田屋」には王道メニューの他にも、知ればあっと驚くような豪快メニューや一風変わったメニューがたくさん用意されています。それをあえておすすめとして全面に出さないことでお客様には、なにか見つけたぞ!とまるで“宝探し”をしているような気分でお店をお楽みいただけたらと思っています」。(藤岡さん)
メニューをみつけて感動。目の前に現れてさらに感動。そして安定した美味しさと価格の安さにまた感動…神田屋、最強なのでは?
どじょう唐揚げにとらふぐヒレ酒……昔ながらのメニューにもひと工夫
メニューの中でも特にインパクトが大きく、どうしてもご紹介したかったのが「活どじょう唐揚げ」。なんと店内にある水槽で元気いっぱいに泳ぐどじょうを、注文がはいったその時にすくい上げて唐揚げにしてしまうのです!
「どじょう唐揚げというのは、昔の居酒屋ではあたりまえのようにあったメニューです。でも今の居酒屋でみかける機会はすくなく、特に若い人たちはどじょうそのものを見たこともない。「神田屋」ではそんな昔からある日本の文化を若い人にも気軽に触れてもらえるような工夫もこらしています」。(藤岡さん)
同じ想いが込められているのが、飲む直前に火でアルコールをとばす「とらふぐヒレ酒」。 「昔からある日本の酒文化の中で最近はみかけなくなってしまったお酒も、お客様の目の前で仕上げることで体験的にその飲み方を知っていただけたら」と藤岡さんは言います。
「かんぱいの歓声、もあり だまって呑む、もあり やっとみつけたおれの癒し酒場」と書かれた店先ののれん。頭文字をよくみると「かんだや」になっており、ここにも同店の遊び心が表れています。
お昼はとんかつ専門店「かんだ」になる!?
神田屋 四谷店のランチはなんと、とんかつ専門店「大衆とんかつ かんだ」という全く別ブランドとして営業。ランチタイムに普段使いできるリーズナブルな価格設定で、揚げたてとんかつを味わえます。天狗創業52年のノウハウにくわえ、2021年にOPENした新業態「米澤豚とんかつ あげてけや」で得た経験も詰まっているんです。
現在(※2022年2月時点)ランチが「かんだ」に変わるのは一部の店舗に限られますが、今後は他店舗でも実施されていくもよう。また、ランチタイムが別の専門店業態となるいわゆる“二毛作”の取り組みは今後も「天狗」ブランド各所で行なわれるという情報も。どんな専門店が登場するのか今から楽しみですね!
「天狗」の品質×「神田屋」の面白さでうまれた「大衆スタンド てんぐ大ホール」
一方、「天狗」「神田屋」とはまた違った角度で展開しているのが「大衆スタンド てんぐ大ホール」です。
これがあの「天狗」!?と思うほど、外観もかなりポップ。「天狗」要素控えめの「神田屋」とは一転し、こちらは店名にもマスコットにも「天狗」が登場していますが、その様子はゆるっとかわいくなっています。
昼は食堂、夜は大衆酒場の二面性
大衆酒場だけではなく、大衆食堂でもある「てんぐ大ホール」は昼と夜でその姿ががらりと変わります。
昼は真っ白なのれんに定食メニューがどんと構える、シンプルながら清潔感にあふれた雰囲気。
それが夜になると、酒場の短冊メニューを模したのれんや「て」と書かれたかわいいネオンサインが現れ、レトロな雰囲気漂うネオ大衆酒場に大変身します。
ディナータイム用の食堂メニューやソフトドリンクも豊富に取り揃えているため、お酒をのまない方や食事をメインに1杯だけのみたい方という方も十分に楽しむことができます。
食堂使いもできて、居酒屋使いもできる。それが「てんぐ大ホール」なのです。
メニュー表をみてみるとこちらも「神田屋」同様、さすが「天狗」といわんばかりの種類の幅広さ、そして価格の安さ!バラエティ豊かなメニュー表は見ているだけで楽しくなりますね。
「オーダーごとにカットする13ヶ月熟成の本格生ハムや市場直送のアジを毎日お店でさばいて仕込む“生アジ”フライなど「天狗」ならではの素材と手作りへのこだわりを込めた創作料理を思う存分お楽しみください」。(藤岡さん)
ドリンクにはお客様の目の前で注ぐ「こぼれスパークリングタワー」や、写真映え抜群の「1リットルサワー」など、楽しい仕掛け満載のラインナップ。驚きと楽しさを感じてほしいという想いがあるだけあって、ドリンクも見ていてわくわく!見た目華やかで豪快なドリンクはついつい写真を撮りたくなってしまいます…!
お子様も連れも安心!
食堂でもあり酒場でもある「てんぐ大ホール」は、お子様メニュー(小学生以下向け)も用意されています。しかもソフトドリンク(※)はお替り無料!ファミリーでも安心して利用できますね◎(※)一部商品を除く
「てんぐ大ホール」は現在「新宿西口大ガード店」と「船橋店」の2店舗のみですが、藤岡さんによると今後もどんどん店舗数は増えていくそう!最新情報を知るには公式Twitterがおすすめなので、ぜひチェックしてみてくださいね◎
つい教えたくなるようなお店に
「天狗」で培った商品の引き出しやクオリティの高さを活かしながらも、トレンドにあわせた面白みや遊び心をぎゅっとつめこんだ「神田屋」と「てんぐ大ホール」。
今後目指していきたい姿について、藤岡さんは「「天狗」で培ったノウハウを活かした新ブランドは、今後も年に2~3つほど立ち上げる計画があります。2ブランドのようにお客様の“体験”を重視したり、記憶に残るような粋な仕掛けをほどこすことで、人に教えたくなるような、すこし遠くても足を運びたくなるような、そんな魅力にあふれるお店をづくりを行なっていきたいです」と語ります。
50年以上にわたって飲食業に携わってきた「天狗」だからこそなしえる安心品質・安心価格。そしてそこに加わる“楽しさ”。「神田屋」「てんぐ大ホール」の広まりと、これから生まれる新しいブランドに期待が高まります。
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written by
FOOD-IN編集部
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