Instagramの運用を始めたけれど、フォロワーがイマイチ増えないな..と悩んでいるお店は多いのでは?今回はそんな悩めるお店のために、飲食店がフォロワーを増やし、集客につなげていくためにできることを詳しく紹介していきます。
フォロワーを増やすために行なうことは大きく2つ
Instagramに限らず、飲食店がネット集客を行なう上で、フォロワーを増やすために行なうことは大きくわけて2つです。1つめは「フォローをしたくなるような投稿を目指すこと」。2つめは「フォローに繋げるアクションをとること」です。投稿するコンテンツへの工夫と外への働きかけ、双方を行なうことでより効果的にフォロワーを増やしていくことができます。
具体的な方法をみる前に..
フォロワーを増やしていくための具体的な方法をみる前に、まずは「なぜユーザーがアカウントをフォローするか」という点から、フォローしたくなるようなアカウントに育てるための根本的な考え方を確認しましょう。
ユーザーがアカウントをフォローするのには、基本的に「自分にとって有益な情報源であり、今後の投稿もみていきたいから」という理由があります。
フォローすると、自分のInstagramアプリのホーム画面に表示されることはもちろん、新規投稿やライブ配信開始の通知を受け取ることができるので、そのアカウントの最新投稿をしっかりと追うことができるのです。
この「有益な情報源」をもう少し分解してみると、以下のような例が挙げられます。
・投稿される写真がおしゃれ、綺麗、おいしそうなど、好感が持てる
・キャンペーンや割引、新メニューなどの最新情報が得られる
・お店のファン、お店に好感をもっている
・行きたいと思っているお店
このとおり、「有益な情報源」は必ずしも情報だけではなく、"好感"といった感情なども含みます。いずれも共通するのは、お店のアカウントに興味関心を持っているということです。
ユーザーに興味関心を持ってもらうために何をすればよいか、という点を根本として考え、フォロワーを増やしていくためにできることを具体的にみていきましょう。
飲食店がフォロワーを増やす、7つの方法
1.プロフィールを整える
プロフィールは、投稿からアカウントを訪れたユーザーが最初に目にする、そのアカウントの紹介文です。かつフォローボタンがすぐ真下にあるため、フォローする前には確実に目にする部分でもあります。
通常、フォローする前のユーザーは、投稿からお店に興味を持つとアカウント本体へ移動し、プロフィール文や他投稿の様子をみてフォローするか否かを判断します。
プロフィールはあなたのお店を知らない人にとって、フォローするかしないかを左右する重要な要素にもなってくるため、必要な情報を確実に載せる必要があります。
プロフィールに載せるべき情報とは?
プロフィールには以下の要素を盛り込むとよいでしょう。
・どんなお店かひとこと(ex:手作りケーキとハンドドリップ珈琲のお店)
・お知らせしたい最新情報 (ex:7月よりテイクアウトはじめました!)
・場所 (ex:青山)
・アクセス (ex:表参道徒歩3分)
・営業時間、定休日 (ex:営業時間 10:00~20:00)
・お店のHPやECサイトのリンク ※1つだけ貼り付け可
初めてアカウントを訪れたユーザーが、パッと見てどんなお店なのかが分かるよう、長すぎず短すぎないプロフィール文を作成しましょう。
常に最新情報へ更新することも忘れずに。
プロフィールはアカウントを開設する際、最初に設定する項目であるため、一度設定した後はついついそのままにしてしまいがちです。しかし、ユーザーが正しい情報を得られるよう、常に最新の情報に更新することを忘れないようにしましょう。
2.フィードは統一感のある投稿を意識する
ユーザーがそのカウントをフォローするか否かには、プロフィール画面に表示されるフィード投稿に統一感があるかどうか?という点も大切なポイントとなってきます。
料理やお店の内装外観、働くスタッフなど、飲食店で投稿できる写真にはさまざまなものが考えられますが、その中でもカメラの角度・トーン・背景など、被写体が異なったとしても何かしらの要素では統一感を出せるような撮影を心掛けましょう。
スマホで撮影するコツについてはこちらの連載をご参考に!
【連載】スマホで完結!おいしい写真の教科書
3.投稿にハッシュタグを付ける
ハッシュタグは、フォロワー以外のユーザーのなかで、投稿に関連するテーマに関心のあるユーザー(=フォロー見込みのあるユーザー)に対して、投稿を表示させるために欠かせない要素です。
より多くの人にあなたの投稿をみてもらい、興味関心からフォローにつなげられるよう、投稿ごとに適切な内容・量のハッシュタグを付けていくようにしましょう。
ハッシュタグについてはこちらで詳しく解説しています。
【飲食店のInstagram集客】ハッシュタグの決めかた
4.定期的に投稿を行う
投稿頻度が余りにも少ないお店のアカウントは、フォロワーはもちろん、フォロワー以外のユーザーに対してもその魅力を伝える機会が少なくなってしまうため、増加を見込むことはできません。
また過去に一時期投稿を頑張っていて、アカウントにいくつか投稿が揃っていたとしても、冒頭に取り上げた通り、ユーザーは「自分にとって有益な情報源であり、今後の投稿もみていきたいから」という理由でフォローすることが多いため、情報の更新がされないアカウントはフォローされにくいのです。
より活動的に、有益な情報を届けてくれるアカウントであるほど、ユーザーはフォローしたいと思うものなので、投稿の頻度はある程度保つよう工夫する必要があります。
ある程度の投稿頻度が必要とはいえ、無理をして毎日投稿をし、質を下げてしまっては元も子もありません。最初はできる範囲で対応していくことが大切です。まずは最低でも週に1回を目安に、ゆくゆくは2、3日に1回という頻度を目指して投稿していきましょう。
ユーザーが反応しやすい声かけをしよう
Instagramでは、「いいね!」や「保存」「コメント」といった反応が多い投稿が優秀とされており、反応が多いほどリーチも高まります。
通常のフィード投稿であれば複数枚アップできる機能をつかって「いいね!してください」「保存はこちら」といったアナウンスを添えたり、コメントしたくなるような質問を呼びかけるなど、お店のアカウントの世界観がくずれない範囲で構いませんので、できることから積極的にトライしてみましょう。
ここからご紹介する5〜7の施策も、それらを促す方法でもありますのでぜひチェックを。
5.フォローキャンペーンを行なう
飲食店がフォロワーを獲得していくためにできる施策として、「フォローキャンペーンの実施」があります。
具体的にはフォローで〇〇プレゼント、といったものです。ユーザーにとっては分かりやすく、確実なメリットがあるので、フォロワー増加のためには有効的な手段となります。
ただしこちらには注意点が2点ほどあります。
1点目は、フォローキャンペーンのプレゼントとして渡すものについて。
Instagramのプロモーションガイドラインとコミュニティガイドラインによると、Instagram上ではキャンペーンそのものは禁止されていないものの、その見返りとして渡すものに関しては一定の条件があるようで、具体的には「金銭や金券」が規制の対象となっています。
つまり、「フォローで500円引き!」や「フォローしてくれたら次回使える20%クーポンプレゼント」といった、会計に関係するような特典はルール違反となります。
「フォローでデザート一品プレゼント」といった、金銭ではない「モノ」であれば認められていますので、特典を検討する際にはこのルールを忘れないようにしましょう。
モノであってもその表現方法にはご注意を。
たとえばデザートをプレゼントとする場合、「デザート無料!」といった、お金に関わるような表現をしてしまうと、実際はただのモノのプレゼントだとしても、Instagram側では金銭の授受として受け取られる恐れがあります。
表現方法には、「プレゼント」や「サービス」といった言葉を使うようにしましょう。
注意点の2点目は、フォロー後に解除されてしまうケースがあることです。
キャンペーンでなにかがもらえるといったメリットのためにフォローをしたお客様は、アカウントそのものに興味を持ち自ら進んでフォローしたユーザーと比較すると、フォロー解除の可能性がどうしても上がってしまいます。
キャンペーンを行なう際は、このことを了承したうえで、継続してフォローし続けてもらうための投稿を行なっていく必要があります。
6.Instagramを開設していることをアピールする
周りに対して、お店がInstagramをやっていることをアピールすることもフォロワー増加のためには効果的です。
ファンのお店、気になったお店がInstagramをやっていると知れば、そこから情報を得ようとフォローしてくれる方は一定数います。せっかくの機会を逃さないよう、具体的には、ショップカードや近所に配布するチラシ、店内のPOPやお店の公式HPなどで、アカウントの紹介をしていくとよいでしょう◎
7.ユーザーとコミュニケーションをとる
これまで、投稿方法などアカウントそのものを作り上げていくことを中心に解説してきましたが、フォロワーを増やしていくためには、この「ユーザーとコミュニケーションをとる」ことがとても大切になってきます。
コミュニケーションとは、具体的に、
・投稿にコメントをしてくれたら返信をする
・お店の投稿をしてくれたら、いいねやコメントをする
・いいねやフォローなど、お店のアカウントに関する何かしらのアクションをしてくれた方をフォローする
などのことを指します。
お店に関する自分の投稿やアクションに対して、当のお店がしっかり見て反応してくれるということは、想像以上に嬉しいものです。この嬉しさがお店に対する好感へ、そしてフォローへと繋がる可能性があるため、Instagramの集客に欠かせない要素としてこちらもしっかり取り組んでいきましょう。
お店の投稿に対するコメントや、お客様がメンションをつけて投稿してくれた場合には通知が鳴りますが、お店のハッシュタグのみで投稿された場合はリアルタイムで気付くことができないため、定期的にInstagram内を見回ってみることがおすすめです。
8. 発見タブを意識したアクションをとる
Instagramの画面下部の左から2番目にある虫眼鏡マークを押すと、フォローしていないアカウントの投稿が並んでいます。ここは「発見タブ」といいます。
発見タブには、ユーザーの閲覧履歴などをもとに「興味関心が近いと思われるアカウント」の投稿がならびます。
ざっくりいうと、過去にユーザーが「いいね!」や「保存」「コメント」を行なった投稿の情報をもとに、似ているアカウントの投稿が表示される仕組みです。
このタブに表示されることが増えると、ユーザーから見つけてもらえる確率がぐんと上がります。
ここまでにご紹介した1〜7の施策を行うことで、まず既存のフォロワーや、ハッシュタグなどを手がかりに自ら見つけてくれたユーザーからしっかりと支持されるアカウントの“土台”をつくります。
投稿に対する反応が高くなるほど、発見タブに表示されやすくなり、フォロワー以外にもリーチします。土台ができていれば反応がよい投稿を定期的に発信できているということになりますので、フォロワー増加に向けた良い循環が生まれます。
フォロワーの獲得はゴールではないが、集客には+になる!
飲食店のInstagram活用のゴールは集客なので、「フォロワーの獲得」というのはその過程にすぎません。
しかしフォロワーが多いと、それだけ魅力的なお店・頑張っているお店という印象を与えることができるため、お店に興味を持ってもらい集客につながる可能性が高まることは事実です。
また、ご来店いただいたお客様からのフォローを増やすことは、退店後もつながりを作り、お得な情報や新メニューの情報を届けることができるため、リピーターの獲得にも繋がります。
フォロワーの獲得の先に集客があることを念頭に、日々の運用に取り組んでいきましょう!
written by
FOOD-IN編集部
FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。