コミュニケーションツールとして広く利用されるLINEは、飲食店でも強力なリピーター獲得ツールとなりえます。本連載では、運用の基本や友だちの集め方など飲食店がLINE公式アカウントを活用するための方法をご紹介。自分のお店に適した活用方法を見つけてください。第4回は、メッセージの使い方をご紹介します。
前回の記事はこちら
【LINE公式アカウント】飲食店向け!友だちを効果的に増やす方法を解説
まずは基本のメッセージ配信から
LINE公式アカウントでは友だちになってくれたユーザーに対して、通常のLINEと同じようにメッセージを送ることができます。LINEのメッセージはプッシュ通知が届くため、開封されやすく、お店のプロモーションをする上でも重要な機能です。
LINE公式アカウントのメリットはこちらの記事でもご紹介しています。
LINE公式アカウントで飲食店のリピーター獲得?メリットと開設方法を解説 - FOOD-IN(フーディン)〜未来のレストランをつくる〜
それでは、さっそくメッセージ配信の方法を解説します。
まずは、LINE公式アカウントのホーム画面から「メッセージ配信」タブを開き、「メッセージを作成」をクリックします。
メッセージ作成画面に遷移したら、配信先と配信日時を設定します。
メッセージは時間を指定して予約配信することもできます。その場合は「今すぐ配信」の選択を解除し、配信したい日時を入力しておきましょう。
配信はユーザーにとって最適なタイミングで
メッセージの配信時間がユーザーの生活リズムとずれていると不快に感じられ、ブロックされてしまうことも。飲食店の場合は、ランチタイムの前や仕事が終わる夕方の時間帯に配信するのがおすすめです。
自分のお店が当日の飛び込み入店がメインか、特別な日の利用(=事前にスケジュールを立てて予約してもらう)が多いかにより、「どのタイミングでどんな情報を配信するのがベストか」が変わってきますね。いろんなパターンを試してみましょう!
配信設定が終わったら、画面下部の入力フォームからメッセージを作成します。テキストだけでなく、画像や動画、クーポンなども送信できます。
「追加」をクリックするとメッセージを追加できますが、一度の配信で送ることができるメッセージ数は合計3つまでとなっていますのでご注意ください。
最後に「配信」をクリックして完了です。なお、作成したメッセージは下書き保存したり、テスト配信したりすることも可能なので、事前に準備しておくとスムーズです。
自動応答メッセージを活用しよう
LINE公式アカウントには「自動応答メッセージ」という機能もあります。
ユーザーにメッセージを自動で配信してくれる便利な機能ですので、普段の業務が忙しく、なかなかLINE公式アカウントを活用できていないという方はぜひ使ってみてください。 自動応答メッセージには「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」の2種類があります。
まず「応答メッセージ」はユーザーから話しかけられた際に、あらかじめ設定しておいた文章で返信できる機能です。
次に「AI応答メッセージ」は、ユーザーから「営業時間はいつ?」「お店のアクセスは?」といった問い合わせを受信した際に、AIが判別し、設定したメッセージの中から最適なものを自動で返信してくれる機能です。
「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」は併用することが出来ず、どちらか選択することになりますので、その設定から行っていきましょう。
ホーム画面の右上にある「設定」をクリックし、左サイドメニューの「応答設定」を開くと、設定画面になります。
「応答メッセージ」なら、
応答モード→Bot
応答メッセージ→オン
に設定します。
「AI応答メッセージ」なら、
応答モード→チャット
応答時間→オン (「応答時間の設定」から応答可能な時間帯を別途設定します)
応答方法 応答時間内→スマートチャット 応答時間外→AI応答メッセージ
に設定します。
ここまで完了したら、それぞれの設定に移ります。
応答メッセージの設定方法
応答メッセージの設定は「自動応答メッセージ」タブの「応答メッセージ」から行います。
メッセージ配信と同様にメッセージを入力し、最後に「変更を保存」をクリックして設定完了です。
応答メッセージには、メッセージの中に友だちの名前(表示名)を入れることも可能です。 名前で呼びかけることにより機械的な印象を和らげ、親近感を持ってもらいやすくなるので、ぜひ取り入れてみてください。
AI応答メッセージの設定方法
AI応答メッセージの設定は「自動応答メッセージ」タブの「AI応答メッセージ」から行います。
設定画面に遷移したら、「タイプ」にある質問項目の中から設定したい質問をクリックします。
メッセージ作成フォームが表示されますので、質問に対する回答を入力し、画面右上にある「保存」をクリックして設定完了です。
「テンプレートメッセージを使用する」を選択すると、プロフィールに設定した情報をもとにメッセージを自動で作成してくれますので、活用してみてください。
プロフィールの設定方法はこちらをチェック
LINE公式アカウントを開設したら行うべき!3つの設定を解説 - FOOD-IN(フーディン)〜未来のレストランをつくる〜
設定画面の上部にある「業種カテゴリー」を「飲食」に設定しておけば、お客様にきかれがちな以下のような問い合わせにも対応してくれます。
- クーポン
- おすすめ
- コース
- ドリンク
- 誕生日
- 子ども
- 求人
- 予約
- キャンセル
- 変更
- 遅れ
AI応答メッセージにない問い合わせに対応したい場合は?
「AI応答メッセージ」にない問い合わせに対応したい場合は、先ほどご紹介した「応答メッセージ」のキーワード設定を利用しましょう。キーワードを設定しておくと、そのキーワードが送られてきたときにのみ自動で返信してくれます。
飲食店の方におすすめのキーワードもご紹介します。
- テイクアウト
コロナ禍により増えているキーワードです。 まずは行っているか・いないか返答します。 行っている場合は、受け取り可能時間、注文方法などを記載しましょう。
- デリバリー
こちらもコロナ禍により増えているキーワード。 デリバリーサービスを利用している場合はサービス名とURLを、スタッフがデリバリーする場合は注文方法などを記載しましょう。
応答メッセージにキーワードを設定した場合、返信できるのは「キーワードに完全一致するメッセージ」のみとなっています。一方、AI応答メッセージはキーワードの設定をしなくても、AIが自動で判断してくれるため手間が省けることがポイントです。ただし、現時点では完ぺきな応答までは実現しておらず、手動の返信を組み合わせることで補う必要があるため、注意が必要です。 運用してお客様から実際に受ける質問を確認しながら、自分のお店に最適な方法を見つけると良いでしょう。
ここまで、LINE公式アカウントのメッセージの使い方を解説しました。 LINE公式アカウントの中でも、メッセージは友だち追加してくれたユーザーとコミュニケーションがとれる重要な機能。応答メッセージやAI応答メッセージを設定すれば、接客中や営業時間外などにも対応できますので、ぜひ活用してみてください。
次回は「LINE公式アカウントの飲食店向け運用方法」をご紹介します。
written by
FOOD-IN編集部
FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。