FOOD-IN編集部が注目の飲食店をピックアップ!今回は、2021年10月8日(金)にOPENを迎えた「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」をご紹介します。神泉にある話題店「IGOR COSY」の2店舗目としてOPENした同店の試食会に参加してきました!
居心地の良さを追求する酒場「IGOR COSY」
“居たくなる酒場”をコンセプトに、季節感を感じる料理とこだわりのお酒を楽しむ神泉の酒場「居酒場 IGOR COSY(イゴールコージー) SHINSEN」。
元々ある“居酒屋”の良さにくわえ、料理やお酒だけでなくその場の雰囲気も楽しめる“酒場”の要素を大事にした“居酒場”には、「お客様も従業員も生産者もみんながここにいたいと感じる場所にしたい」といった想いも込められています。
2020年12月にOPENした同店は、路地裏にひっそりとたたずむそのミステリアスな雰囲気、居心地のよい上質な空間、そして気取らない居酒屋メニューにフレンチの感覚を取り入れたオリジナル料理などが人気を集めています。
そんな「居酒場 IGOR COSY SHINSEN」に続く待望の2店舗目が2021年10月8日(金)渋谷にOPENしました。
その名も「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」。
テーマは“火”、素材を活かす炭焼料理でおもてなし
渋谷駅から徒歩5分、若者やサラリーマンで溢れるにぎやかな大通りから一本外れた路地裏に位置する「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」は、エネルギーの根源である“火”をテーマに、生産者の想いが詰まった食材をその食材に適した炭焼き調理で提供する、新しい“居酒場”です。
「コロナウイルスの流行により、度重なる延期を経てやっとOPENにこぎつけた本店にはかなり特別な想いがありました」。
そうお話してくれたのは、「IGOR COSY」ブランドのディレクションを担当されている株式会社シェルシュ代表・丸山 智博さん。
「これまでの日常が一変した現状を前にし、改めて“良い居酒屋とはなにか?”ということを原点に戻って考えました。
その中で、近年の居酒屋は流通システムの進化によりどのお店でも良い食材が手に入っておいしく便利になった一方、食材や店がもつ“個性”が少なくなっていると感じたんです。
そのため食材選定の際は直接生産者の元へ話を聞きに行くことにしました。身をもってよさを理解した食材を提供することで自分たちならではの“居酒場”を作ろうと考えたからです。
そしてそこで出会った食材の特別な味わいに感銘を受けました。
「この感動をお客様にも体験してもらいたい」そう思った結果、最も食材の良さが活かせると感じた“炭焼”をコンセプトに「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」をOPENさせることとなりました」。
今回は、OPENにともない開催された試食会にFOOD-IN編集部もお招きいただいたので、その様子とともに同店の魅力をたっぷりとご紹介していきます。
いざ試食!“素材を活かす”その味わいはいかに
試食でいただいたのは、生産者に直接会い実際に味をみて厳選したこだわり素材と、それを活かす工夫が凝らされたオリジナル料理の数々!
素材の旨味を存分に感じる料理はどれもおいしすぎたので、ここから順にご紹介していきますね。
長谷川農産のマッシュルームサラダ 漬けチーズ添え
まずはじめに登場したのは「長谷川農産のマッシュルームサラダ 漬けチーズ添え」です。
農薬・漂白剤不使用で安心安全なマッシュルームは、素材の良さを活かすべく生サラダとして提供。ドレッシングなどもなしでいただくため、マッシュルームがもつ独特の歯ごたえや芳醇な香りをダイレクトに感じることができます。
とても軽くて美味しいのでついバクバクと食べてしまいそうになりますが、こちらはゆっくりと味わって、繊細な素材の良さをしっかり感じてほしい一品だと思いました…!
大海老の原始焼き 自家製アイオリマヨネーズ添え
次に登場したのは、大海老がまるっと一匹串刺しになった「大海老の原始焼き」。見た目のインパクトも抜群!
炭を使った昔ながらの調理法“原始焼き”でじっくりと火が通されています。
塩加減・焼き加減にこだわったという肉厚の大海老は実際に食べてみるとブリッとした歯ごたえがたまらない逸品。噛めば噛むほどに海老の旨味が溢れだし、いつまでも噛んでいたい…!そう感じざるを得ないほどの美味しさでした。
添えてあるレモンを搾り、自家製のアイオリマヨネーズと共にいただけば、また違った味わいを楽しむこともできますよ。
雲丹焼売 ライムリーフの香り
大海老でテンションが上がった後にやってくるのは「居酒場 IGOR COSY SHINSEN」でも人気の「雲丹焼売 ライムリーフの香り」。
いただいてまず驚いたのは、口に入れた途端ふわっと広がるライムの爽やかな香り!ライムリーフと一緒に蒸しあげているため、その香りが奥までしっかり染みついているんですって。
新鮮な雲丹のコクと焼売の相性は最高。具材に含まれるたけのこのシャキシャキ食感もまた楽しい、IGOR COSY自慢の逸品です。
宮崎県 黒岩土鶏もも肉のタタキ
ここからは2品の肉料理が登場。
まず1品目は、宮崎県の豊かな自然の中でストレスなく育った黒岩土鶏を、肉の旨味を最大限引き出すタタキで仕上げた「宮崎県 黒岩土鶏もも肉のタタキ」。
最初は塩で、その次は九州産の甘露醤油や生姜、一味など好みの薬味と一緒にいただきます。
臭みはまったくなく、炭の香りがほんのり感じられるタタキは、柔らかながらも適度な弾力があり、脂部分からは凝縮された旨味を感じることができました!
実は画像には写っていませんが、もも肉の下にはささみがスタンバイ。黒岩土鶏は仕入れの際、ハツやささみなどの部位も一緒に手に入るので、メインのもも肉にサービスとして付けているのだそうです。これは嬉しい。
店長いわく、貴重な部位が提供される可能性もあるのだとか!メインのもも肉はもちろん、どんな部位が一緒に現れるかも楽しみなメニューですね。
越後もち豚ロース 燻製西京味噌焼き 農家野菜の炭火焼き添え
2品目のお肉は、きめの細かさや柔らかさが特徴の越後もち豚ロースを、青梅市で採れた新鮮野菜と一緒に焼き上げたオリジナルメニュー。
西京味噌のコク深い味わいと豚ロースの脂が絶妙にマッチし、燻製ならではの香りもたまりません!お野菜はアンチョビソースをつけていただきます。
アジア風 鶏土鍋ご飯
最後に登場したのは、黒岩土鶏からとった出汁で炊きあげたご飯に、パクチー・フライドオニオン・ナッツ・ライムを好みのバランスで混ぜ合わせて完成させる「アジア風 鶏土鍋ご飯」。
提供時は上記画像のように、土鍋に入ったご飯とトッピングが別々になっています。こんな本格的な土鍋がでてきたらテンションも上がっちゃいますよね…!
試食でいただいた際の画像がこちら!パクチーはもりもりにのせてみました。
トッピングと一緒についてきたのは特製の黒蜜タレ。最初はご飯に甘い黒蜜!?と驚き、正直疑いましたが、かけて味わった瞬間その疑いは間違いだったと気付きます。
意外にもクセが少なくあっさりとした甘さの黒蜜タレは、具材によくからみ、ご飯のおいしさをより引き立ててくれるんです。
〆に全力でおすすめしたい一品でした!
本格焼酎を中心としたアルコールも豊富に揃う
お店には本格焼酎を中心としたアルコールドリンクも種類豊富に揃います。
焼酎をふだんあまり選ばない人は、ちょっととっつきづらい印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし実は今、焼酎の作り手は先代から受け継いだ伝統は守りつつ、より飲みやすい味への改良や新しい飲み方の提案など、幅広い世代が焼酎を楽しめるような工夫をたくさんしているのだそう。
「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」では、そんな新しい味わいを追求した焼酎を、香りを広げるワイングラスを使ったりお湯割りにしたりと、よりそのおいしさが感じられる方法で提供しているんです。
焼酎の魅力をすでに知っている方も、これから知るという方も、きっと新しい発見があるはず。お店に訪れたらぜひとも味わってみてくださいね。
食の価値観が広がるきっかけを目指して
「飲食店が商品を売るということにとどまらず、その商品の具体的な楽しみ方を一緒に提案することで、お客様により深く”食の楽しさ”を知ってもらいたい」と語る丸山さんは、「おいしいの先に“どんな未来を作っていくか”ということを重視していきたい」と続けます。
「例えば、お客様がここで焼酎の飲み方や味わいを知って他のお店でも飲むようになったとか、美味しい食材に出会って家でも作ってみようと思ったとか。
「炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店」は、食べたその場だけじゃない、その方の未来の食を豊かにするきっかけになるような場所になればいいなと思っています」。
IGOR COSYが作り出す新しい“居酒場”。ぜひ一度訪れてみてください。
炭焼居酒場 IGOR COSY 渋谷本店
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-3 猪鼻ビル 1階
17:00~23:30(L.O.23:00)
03-5456-5230
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