飲食店には欠かせない写真撮影。大規模なリニューアルの際はプロに頼む場合も多いかもしれませんが、最近はSNSやGoogleマイビジネスなど、ひんぱんに更新したい場所も増えています。「スマホで完結させたいけど、なんだか納得いく写真に仕上がらない…」そんなお悩みを抱えている方も多いのでは。本連載では、スマートフォンで見栄えの良い写真をとるためのコツをご紹介します。第2回は、料理の撮影に使いやすいおすすめのアプリをご紹介。
第1回はこちら
アプリを使う前に、ここに注意しよう
写真を加工できるアプリはたくさんありますが、料理の色味が大きく変わるフィルタもあります。 飲食店で使う写真の場合、大幅な加工は誤解を与えてしまったり、かえって印象が悪くなることも。
写真を目的は「アート作品を仕上げる」のではなく、あくまで「自分のお店のメニューを美味しそうだと思っていただく」ことです。アプリを使う際は過度に加工をしすぎないよう気をつけましょう!
今回は、元の写真やメニューの良さを活かせるちょうど良いアプリをご紹介します。
おすすめのスマホアプリ5選
Foodie
フードに適したフィルタが多く、使い勝手のいいアプリです。 どんなジャンルの料理にも合うので、幅広いお店で活用できますよ。
おすすめのフィルターは【SI1(シンプル1)】です。
料理を真上からきれいに撮れる!
料理の真上にスマートフォンを構えると、アプリ画面が黄色くなり「TOP VIEW」と表示されます。この画面になっているタイミングでシャッターボタンを押せば、上からのアングルで上手に撮影できます。お洒落なプレート料理などに最適です。
お皿カメラ(Camdish)
料理撮影の基本は、カメラと被写体の角度を45度あたりにするとちょうど良いとされていますが、初心者には判断が難しいですね。お皿カメラでは、画面上に角度が表示されるので、それに合わせて撮影すればOKです!
「LONG ANGLE」が45、「SHORT ANGLE」が0になるポイントを探そう
画面上に表示される円に、撮影したいお皿のフチをあわせましょう。左上の数値がパラパラと変わりますので、お皿とスマホの角度を表す「LONG ANGLE」が45前後、スマホの左右の傾きを示す「SHORT ANGLE」が0前後になるポイントを狙い、画面をタップしてピントを合わせたらシャッターボタンを押しましょう。ぴったり数値を合わせるのは至難の技なので、多少前後しても大丈夫。目安として使ってくださいね。
ただしフィルター機能はついていないので、写真が暗い場合は色味を別アプリやスマホ標準搭載のカメラ機能で調整する必要があります。
Adobe Photoshop Camera
世界的に有名なPhotoshop(フォトショップ)のスマホ版カメラアプリ。アカウント登録が必要ですが、無料なのでご安心を。Foodieよりも重厚なフード用フィルターを使用できます。
おすすめのフィルターは【食品1】です。
とくに和食、鉄板焼きなどにおすすめ
しっかり影が出た写真を撮影できるので、パキッとした印象をつくりだせます。
ミイル
料理写真に適したフィルターはもちろん、撮った写真をそのまま投稿して交流することもできるSNSアプリ。自分の撮影した写真を振り返ることはもちろん、ほかの人が撮った写真で美味しそうと思ったものがあれば真似して撮ってみるということもできます。
おすすめのフィルターは【Bright】です。
画像はアプリ上に公開しなくてもOK!加工は、撮影後に操作
ミイルでは、まず撮影したあとに加工、という手順です。画像を加工すると投稿画面に移りますが、右下の「公開」を1回タップして「非公開」にすれば自分以外の人は見られません。また、画像は自動でスマートフォンの写真フォルダに登録されます。
LINE Camera
料理に特化したカメラアプリではありませんが、グリッド表示や、水準器の機能があり構図にこだわった撮影ができます。また、料理用のフィルターも充実しており、料理撮影を行うアプリとしても申し分ないアプリです。
おすすめのフィルターは【キッチン】です。
水準器を使うときは腕を机などで固定するとGOOD!
アプリでカメラを開き、画面上部の右から2番目の「…」をタップするとグリッドや水準器を使えます。水準器は、スマートフォンが地面に対してぴったり水平の状態になると黄色く表示されます。体の姿勢が悪いとなかなか上手くいきませんので、机にひじをつくなど、腕を固定させるとよいでしょう。
使いやすいアプリを見つけよう
以上がおすすめアプリです。用途によって使い分けるのももちろん素晴らしいですが、まずは一通り試してみて、自分にとって使いやすく、好みの雰囲気の写真に仕上がるものを選んで使い込んでみるという流れにすると、「おいしい写真を撮る」という目的に向けて撮影に慣れていくためにはよいかもしれません。
第2回はここまで。次回は「飲食店のメニュー撮影の流れと意識すべきポイント3つ」をご紹介します。