FOOD-IN編集部が注目の飲食店をピックアップ! 今回はロイヤルホールディングスが手がける家庭用フローズンミール「ロイヤルデリ」をご紹介。冷凍食品とは思えない仕上がりには、こだわりの運用体制がありました。
ロイヤルデリは、「世界各国の料理を楽しめる家庭用フローズンミール」をコンセプトに、シェフが手鍋でつくるこだわりの味をお家で手軽に楽しめるレストラン品質のフローズンミール。
高品質なお味で広く愛され続けるファミリーレストラン「ロイヤルホスト」を運営するロイヤルホールディングスが手がけています。ちなみに、SNS上で「絶品!」と話題を集めた“ロイホで売ってる冷凍ティラミス”もロイヤルデリのラインナップのひとつです。
実は1962年から「シェフの味をそのまま保存する」という冷凍技術の開発をはじめていた同グループ。日本の洋食の伝統的な味を原点に、いまの時代にふさわしいさらなるおいしさを追求すべく、2019年12月に「ロイヤルデリ」として家庭用フローズンミールブランドを本格展開しました。
4/23販売開始!世界の食卓シリーズ第1段は「世界の食卓〜イタリア〜」
さて、今回ご紹介するのは「世界の食卓〜イタリア〜」なる新シリーズ。世界各国の食卓を提案する“世界の食卓”の第1弾として、2021年4月23日(金)10:00より期間限定で発売されることが発表されました。
東京・二子玉川にあるロイヤルデリ旗艦店「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリング テーブル パントリー)二子玉川店」にて開催された本シリーズの試食会に、FOOD-IN編集部もご訪問。ロイヤルデリ推進部担当部長の庵原リサさんにお話を伺いました。
当日振る舞われたラインナップは以下のとおりです。
- リガトーニ~ローマ風カルボナーラ~&フォカッチャ
- 牛すね肉の煮込み〜ミラノ風〜&サフランリゾット(ピアットミラネーゼセット)
- ポークのサルティンボッカ
- 牛ハラミ肉のビステッカ
- カンノーリ
いずれも本当にレストランのような仕上がりですが、以下のようなパウチを指定どおりの時間湯せんするだけで調理が完了します。(カンノーリは冷蔵庫内での解凍)
牛すね肉の煮込み〜ミラノ風〜&サフランリゾット(ピアットミラネーゼセット)に含まれるサフランリゾットは、言われなければ冷凍食品とわからないほどのアルデンテ感とパルミジャーノの豊かな風味、そして鮮やかな色合いに思わず驚き。粘り気が少なくリゾットに適した北海道産の品種「大地の星」を採用する上、サフラン100%で仕上げられています。
ポークのサルティンボッカは湯せん調理時に肉が硬くならないよう、マリネすることでジューシーさを保てるよう工夫がなされています。
シチリアの伝統菓子であるカンノーリは、揚げた生地にリコッタ入りクリームが入った逸品。生地のサクサク感が冷凍にすることで損なわれないよう、ホワイトチョコレートがコーティングされています。
このように味のクオリティと冷凍食品としての課題解消を両立できているのは、運用体勢に秘密があります。
「まず商品開発担当シェフが、冷凍食品前提ではなくレストラン品質目線で商品開発をします。その後、自社のセントラルキッチンにてフローズンミールとして成立できるようシェフのスキルをデータ化しながら逆算してレシピ化。適した加工方法でブラッシュアップすることでレストランの味をどのご家庭でも再現できるように仕上げています」(庵原さん)
シェフの経験値と自社のセントラルキッチンの安定したレシピ開発の両輪そろうからこそ実現できる、最強タッグが組まれているのです。
手軽でおいしいだけじゃない、食卓を楽しむためのブランドへ
コロナの影響で外食が制限され、食の楽しみ方に変化が起きているいま、「自宅でもレストランの味を楽しみたい」という需要は増しています。
「もともとは、共働き世帯の増加などで冷凍市場が拡大している流れを受けスタートしたのがロイヤルデリです。その後、コロナの拡大もあり顕在化した内食ニーズの変化に応えるべく、「シェフの味を手軽に家庭で楽しめる」というこれまでの方針にくわえ、「外食や旅先での食体験を自宅で楽しめる」ことをコンセプトに、2020年10月にリブランディングを行いました」
リブランディングにより一層豊かなラインナップへ進化を遂げたロイヤルデリ。「世界の食卓」シリーズも、旅先で出会った思い出の食卓を気軽に楽しんでいただきたいという思いからスタートされたものです。「お客様の声や航空会社からのヒアリング結果で“おいしい国”として最も人気なのがイタリアでした。本企画でイメージしているのは、ご家族や友人と訪れる気軽なトラットリア。ご家庭でそんな旅気分を味わっていただければ」と、庵原さん。
商品単品ではなく「食卓を提案」したい
ロイヤルデリではこれまでも、アレンジメニューを紹介するなど、彩り豊かな食卓を演出するための工夫を多く発信してきました。
今回の「世界の食卓〜イタリア〜」は、食卓でのリアルな活用シーンを意識した展開になっています。
「ランチとして召し上がる場合、お昼休憩が1時間程度の方も多くいらっしゃるので、食事の準備にかけられる時間も限られますよね。そんなときは1種類でも成立する「牛すね肉の煮込み〜ミラノ風〜&サフランリゾット(ミラノプレートセット)」がおすすめです。余力があるときは、生野菜を組み合わせても。
一方、もう少し食卓を充実させたいディナーは、どのような食べ合わせで食卓に並べるべきかといったご質問も寄せられます。そこで、ロイヤルデリを軸に食卓全体を完成できるようなラインナップをご用意しています。たとえば「牛ハラミ肉のビステッカ」でいうと、ロイヤルデリで取り扱いのある「キタアカリのマッシュポテト」がよく合いますよ」。
ロイヤルデリの購買層は30〜40代のファミリーがメインですが、リモートワークの拡大もあり20代を含む在宅ランチの利用も増えているそう。
「在宅ランチも毎日となるとメニューのルーティーンも自然と決まってくるようで。「我が家の水曜ランチはビーフジャワカレーの日です」といったお声もいただけています。冷凍庫にロイヤルデリがあると安心、といった存在になりたいと考えていますので、嬉しい限りです」
ロイヤルデリはロイヤルオンラインショッピングだけでなく、全国のロイヤルホストや天丼てんやなどロイヤルグループ店頭でも一部商品が購入できます。レストラン訪問時に冷食ブランド自体を知らなくても、お店に行けばその存在に触れられるため、店内で食事を取った後で家族用にロイヤルデリを持ち帰る姿も見受けられるとか。「SNSで一般の方の口コミ起点による広がりも増えてきています」。
ロイヤルが挑み続ける、“これから”の時代を見据えた食シーンへの寄り添い方
内食需要はコロナによる影響で拡大していることは明らかですが、ロイヤルデリはいまの状況が落ち着いたあとも、時代の流れをふまえると需要はあり続けると庵原さんは言います。
「共働きのご家庭や、育児や介護で外食が難しい環境の方など、私たちを必要としてくれる人はたくさんいると思っています。外食という楽しみはこれからもなくなることはありませんが、ご家庭でのお食事時間も、心にゆとりを持ってお過ごしいただきたい。そんな時、ロイヤルデリが寄り添いつづけられれば」。
ロイヤルデリの“世界の食卓”シリーズ第1弾「世界の食卓〜イタリア〜」は、2021年4月23日(金)10:00より、ロイヤルオンラインショッピングサイトおよびGATHERING TABLE PANTRY 二子玉川/星ヶ丘三越にて期間限定発売開始です。
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