コスパ最強「俺の」がパワーアップ。待たずに注文できてオアシス度増してた

FOOD-IN編集部が注目の飲食店をピックアップ! 今回ご紹介するのは俺の株式会社。「最高のコストパフォーマンス」を体現する同社ですが、モバイルオーダーを取り入れたことで注文しやすく、2時間制(※)でもめいっぱい楽しめるよう進化。くわしい話を聞いてきました。

※店舗や時間帯、混雑状況により、制限時間が異なる場合があります

「俺の」で過ごす時間がさらに居心地よくなってます

良質な素材を厳選し、有名店で活躍してきた料理人が腕をふるうにもかかわらず、他者を寄せ付けない圧倒的なコストパフォーマンスが幅広い層から支持を集める「俺の株式会社」。

俺の株式会社で展開する業種一覧
2011年開業の「俺のイタリアン」からはじまった同社。現在はこんなに多業種を展開しています(公式サイトより)

業種やメニューにもよりますが、平均料理原価率55%、中には100%を超える料理もごろごろあると言われる同ブランドのラインナップ。その代わり、1組あたりの時間制限を2時間程度に設定し、回転率を上げることで店舗運営を保っています。

「俺のイタリアン東京」名物、牛・フォアグラ・トリュフのミルフィーユ
「俺のイタリアン東京」名物、牛・フォアグラ・トリュフのミルフィーユ。贅沢素材がふんだんに使われて、お値段なんと1,628円(税込)!

そのようなカラクリはすでに広く知られていますし、足を運ぶ人はそれを承知で(むしろ歓迎して)制限時間内でおいしい料理を堪能すべく、着席した瞬間からすかさず料理を注文するスタイルが定着しています。

モバイルオーダー、思ったよりも最高なのでは…?

そんな「俺の」ですが、現在系列店舗へのモバイルオーダーサービス導入が続々とすすんでいます。
具体的には、「俺のイタリアン」「俺のイタリアン&Bakery」「俺のGrandTable」「俺の焼肉」「俺のやきとり」はすでにモバイルオーダーによる注文が可能になっています。

俺ので採用されるShowcase Gig社の店内向けモバイル・テーブルオーダーサービス「O:der Table」
Showcase Gig社の店内向けモバイル・テーブルオーダーサービス「O:der Table」が採用されています

「俺の」に限りませんが、このような人気かつ時間制限が設けられている飲食店の場合、もどかしい思いをすることがあるのが「注文タイミング」。

繁盛するほど店員さんも忙しくなるため、手を挙げて「すみませーん!」と声をかけても順番が回ってくるまで待つ必要があります。時間がかかりそうな料理は早めに注文したいですし、ドリンクを飲み干す前には次のおかわりをお願いしておきたいところですが、タイミングを逃すと貴重な制限時間をちょっとロスした気持ちになるときも。

もちろんお店が好きだから訪問するわけで、通い続けさせていただきたいと思っています。とくに昨年(2020年)から現在にかけては、コロナという前代未聞の脅威が世界中に計り知れないダメージを与えている状況。影響が直撃している飲食業界のすべてのお店には1人でも多くの人が来店して、これからも末永くおいしい料理を提供していただきたいと願っていることが大前提ですので、あしからず。

そんな中、「俺の」が導入したモバイルオーダー。

入店して着席したら、店員さんがQRコードの読み込みを促してくれますので案内どおりにスキャン。アプリダウンロードは不要で、スマホ標準搭載のカメラで読み込むだけです。

するとメニューブックが開くので、ひとまずドリンクをサッと注文します。それを待つ間に手元でフードメニューをひと通りチェックして注文。次々と運ばれてくる料理を楽しみつつボリュームを考え、もうちょっと頼もうか、というタイミングでまたポチッと注文。お会計も画面上で締められて……とんでもなくスムーズです。

俺の店内に設置されたモバイルオーダー、O:der TableのQRコード
店内に設置されたQRコードを読み込むだけで、メニュー画面に移ります(店舗により配置場所は異なります)

やはり運営側も、よりよい場の提供を意識していた

一方店員さんはどういう動きをしているかというと、受けた注文をスピーディに運んでくれているだけでなく、各テーブルの状況に配慮しながらお皿を下げたり、在庫わずかとなったおすすめメニューをさりげなく案内してくれたりします。

「俺の焼肉 銀座9丁目」 店長・井澤貴之さんにも直接お伺いしたところ、「O:der Table(モバイルオーダーサービス)を導入することで余裕ができた分、顧客満足度向上につながるよう、お客様のテーブルケアに注力しやすくなりました。当店のお客様はスタッフとの会話を楽しんでいただける方も多いため、アルコールの知識をお話したり、珍しい肉の部位の特徴をご案内差し上げたりといったコミュニケーションも大切にしています」とコメント。運営側でも意識的におもてなし業務に注力しているようです。

「俺の焼肉 銀座9丁目」 店長 井澤さん
「俺の焼肉 銀座9丁目」 店長 井澤さん

また、運営側としては「モバイルオーダーでの注文を無理強いしない」ことも意識していると言います。

「セルフオーダーもできるので、よかったら使ってください。普通に手挙げてもらってももちろん構いませんので、といった具合にお声がけしています。その際、「待ち時間なくストレスフリーでご注文いただけるので、よろしければ」とメリットをさりげなくお伝えすることで違和感なくご利用いただけていますね」。

「俺の焼肉」では、スマートフォンをお使いの方はほぼ100%がモバイルオーダーで注文しているそうですが、困った点があるときはもちろん、店員さんに直接話しかけた方が早いようなときは、無理にモバイルオーダーを経由しなくても済むよう配慮されています。

他社の居酒屋系では卓上タブレットを設置しているところもありますが、スマートフォンなら「壊れかけててタッチパネルの感度が悪い…」といったこともありませんし、今の時期だと衛生面でも不特定多数の人が使うものより安心感があります。

「俺の」はこれからも腹ペコたちのオアシス

これまで「俺の」=コスパ最強、と思っていましたが、いまの「俺の」はさらに上を行っていました。

時代にあわせて店舗運営を進化させる「俺の」。これからも多くのファンを魅了する人気店としてパワーアップを続けてくれることでしょう。

俺の焼肉の人気メニュー「俺の和牛プレート」
「俺の和牛プレート」。牛の形をしたプレートに、A5黒毛和牛から牛タン、ハラミやホルモンなど各部位が配置されています。元々数量限定メニューでしたが、あまりの人気ぶりにグランドメニューに仲間入り!見ているだけでテンション上がります。

「飲食トレンド最前線」連載一覧はこちら

めまぐるしく移り変わる飲食業界。
タイムリーなトピックスや、一歩さきゆく飲食店のご紹介など、さまざまな角度から“最前線”を切り取ります。

written by

FOOD-IN編集部

FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。