飲食店向けインスタ映え写真に対応したメニューの取り組み方

飲食店には欠かせない写真撮影。大規模なリニューアルの際はプロに頼む場合も多いかもしれませんが、最近はSNSやGoogleマイビジネスなど、ひんぱんに更新したい場所も増えています。「スマホで完結させたいけど、なんだか納得いく写真に仕上がらない…」そんなお悩みを抱えている方も多いのでは。本連載では、スマートフォンで見栄えの良い写真をとるためのコツをご紹介します。第8回は、インスタ映えを意識するための考え方です。

第7回はこちら

カフェ編:業態別飲食店のメニュー撮影のコツと注意点

インスタ映えメニューがなぜおすすめか

集客の手段として注目を集めるInstagram。

インスタでフォローしてるグルメアカウントの投稿を見て来ました!

といった声を多く聞くようになりました。

お店が直接発信して知っていただくことはもちろん、写真映えしやすいインパクトあるメニューがあると、グルメ系情報を発信するアカウントにも取り上げられやすくなるため、SNSでの拡散力がぐっとアップします。

「インスタ映えするように写真を撮る」ことは難しいですが、「誰が撮っても映える」メニューがあれば、お客様にメニューを撮ってSNSに楽しくアップしていただけ、自社アカウントでアピールをするよりもより高い効果を得られます。

実際、撮って楽しい、話題の中心になるようなメニュー開発を積極的に取り入れる飲食店も増えています。

インスタ映えメニューの3つの特徴

それでは、どんなメニューを作れば「インスタ映え」と言われるのでしょうか?

これまでにインスタ映えとしてバズったメニューを例にあげ、4つの特徴を紹介します。

1)カラフルで鮮やか

写真のカラフルさで目を引くメニューがインスタ映えには多くあります。

元々は単色のものをレインボーに着色したり、地味な色を鮮やかに変化させたり。目の前にある料理を今ある色が当たり前と思わず、思い切った配色にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、色に注目すると、いままで使ったことがない食材も取り入れてみるきっかけにもなります。

元々ボルシチで使われていたビーツも、鮮やかなピンクの発色に注目が集まり、サラダやポタージュなどに活用されるようになりました。

Instagramをはじめ写真映えする食材として注目のビーツ
ビーツ

最近ではバタフライピーというマメ科の植物が流行りつつあります。コバルトブルーの発色が美しく、カクテルに取り入れるお店も増えています。アイデア次第で面白い料理ができそうですね。

Instagramをはじめ写真映えする食材として注目のバタフライピー
バタフライピー

2)大量

見た目のインパクトという意味では、大量に盛るという選択肢も。

料理自体をすべてボリュームアップするいわゆる「デカ盛り」だけではなく、料理に使う一部の素材の量を増やす方法もあります。たとえばドミノピザのウルトラチーズ™はチーズの量が選べることが特徴で、最大1kgをトッピングできます。伸びるチーズのようすとわかりやすいネーミングがマッチし、メディアでも多く取り上げられました。

また「高く積み上げる」など盛り付けを工夫する事例も。高石市のカフェ・スイーツ店「All day dining hikari」では、イチゴをタワーのように盛り付けた「苺の山登りパフェ」が注目を集めました。

このような盛り付けでインパクトを持たせる手法は、パフェのみならず、ハンバーガー、天丼、パンケーキ、ソフトクリームなど様々な業態で活用されています。

3)大胆な異種組み合わせ

海苔の代わりに肉でうにを巻いた「うにく」をご存じの方も多いと思います。こちらは熟成肉で有名な「格之進」と「寿司さいしょ」のコラボイベントにて生まれたメニューです。

このような意外な食材の組み合わせは、お客様にとって楽しい発見となり、誰かに教えたくなる気持ちになりやすいためSNSととても相性がよいと言えます。特にうにくのように、パッと見た目でわかりやすい(=写真におさめたとき珍しい組み合わせだと判断しやすい)点を意識できると素晴らしいですね。

4)動きを意識

さて、Instagramとひとことでいっても日々進化を遂げており、2021年現在は通常の投稿のみで勝負するのもやや難易度が上がってきています。

そこで取り入れていきたいInstagramの機能が「ストーリーズ」と「リール」。

「ストーリーズ」は24時間で消える投稿をアップできる機能、「リール」は15秒の動画をアップできる機能で、どちらも共通して写真ではなく動画が多く活用されています。特に「リール」はフォロワー以外にも閲覧されやすい仕組みになっているため、動画をきっかけに自分のお店を“発見”してもらえることも期待できます。

動画の場合はチーズが伸びる、割ると中から液体が溢れ出す、焼いて炎が上がる、など「動き」をつけやすいメニューが好相性。自分のお店の業態にあった演出を考えてみてはいかがでしょうか。

見本写真を撮ろう

メニューを作成したら、もっとも写真映えする角度を探して撮影します。より多くの人に知ってもらうために、店舗のSNSアカウントにアップしたり店内POPに使用して注文を促しましょう。

写真の撮り方はこちらでくわしく

スマホでOK!飲食店の撮影、基本の“キ”
飲食店のメニュー撮影、ポイントは角度と構図にあり!

新しいお客様へ向けて積極的にアピールしよう

店内POPに載せると、すでにお店のことを知って来店してくれた方しか新メニューを知ることができます。
店舗のSNSアカウントに載せると、そのSNSアカウントをフォローしている人には情報が届きますが、ここでもうひとつ、「新メニューをきっかけに店舗を知ってもらう」ことができると新規顧客獲得につながります。

このように、どの方法がリピーター向けで、どの方法が新規層向けのアピールなのかを整理できると、打ち手の優先順位をつけやすくなります。

リピーター向け

  • お客様向けメルマガでの配信
  • お客様向けLINE@での配信
  • 店内POPへの記載
  • 来店時に直接ご案内
  • Twitter、InstagramなどSNSへのアップ

新規層向け

  • プレスリリース配信
  • ハッシュタグをつけてフォロワー以外にも情報拡散されやすいかたちでSNSへ投稿
  • Instagramのリールにアップ
  • 該当メニューを注文してくれた方がスマホを構えていたら「お写真撮りましょうか?」「この角度で撮るのがおすすめですよ」などとお声がけし、SNSへの拡散を自然に促す

第8回はここまで。次回は「箸揚げ、シズル感…プロ感マシマシの撮影方法」をご紹介します。

written by

FOOD-IN編集部

FOOD-IN編集部ライターが未来の飲食店をつくるための経営ノウハウをどのメディアより”分かりやすく”をモットーにお届けします。