テイクアウトとデリバリーの違い。導入を決める際のポイントとは?

2020年、コロナをきっかけに広く浸透したテイクアウトとデリバリー。アフターコロナを迎えた後も継続して利用され続けると予想されています。これから導入を検討しているという飲食店の方も、既に導入しているという飲食店の方も、改めて2サービスの違いと導入を決める際のポイントを確認してみましょう。

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テイクアウトならではの接客ポイントって何?

テイクアウトとデリバリーの違いは?

2サービスの違いはいくつかありますが、ここでは最も重要な3点を取り挙げます。

初期、運用コスト

コストを計算する男性スタッフ

初期、運用コストがほぼかからず比較的手軽に始められるテイクアウトに対して、配達という工数が発生するデリバリーは、必要な備品調達(バイク・自転車など)や人員などの初期・運用コストがかかります。自店で配達せず、Uber Eatsなどのデリバリーサービスを利用する場合もそれは変わらず、初期導入費用と月額や手数料が発生します。そのため多くの飲食店がデリバリー商品に価格を上乗せしているケースが多く、コストと利益のバランスを見極める必要があります。

参考:「テイクアウト必要許可まとめ」
参考:「デリバリーに特化!ゴーストレストランのはじめかたと運営の基本」

対象商圏の広さが異なる

お客様が直接買いに来れる範囲内が対象商圏となるテイクアウトに対して、限度があると言えど、距離や立地に左右されづらい広い範囲が商圏となるのがデリバリーです。商圏の範囲が広いということは、それだけお客様の母数が多く、これまで来店では獲得できなかったお客様にもお店の味を知ってもらえる可能性が高まるということになります。ただし、新規顧客を獲得する場合は、通常のイートインと異なり、デリバリーサービスを行っているという何かしらのアピールを行う必要があります。

遠くてこれまで知らなかったお店の商品を注文してみたら美味しかった!

対面か非対面か

お客様と非対面のデリバリーに対して、お客様と直接対面するのはテイクアウトです。直接対面するということは、お店の雰囲気を知ってもらいやすく、クーポンを配布するなどのリピーター獲得に向けた接客を行うことができるということです。来店によりお店の雰囲気を知ってもらい、好印象を持ってもらえれば店内飲食につなげられる可能性なども持っています。一方デリバリーでリピーターを獲得するためには「味と価格」の一本で勝負する必要があります。

お店の評価指標が「味や価格・接客・店内の雰囲気」になるのがテイクアウト。 お店の評価指標が「味や価格」のみになるデリバリー。

導入検討するポイントはどこに?

テイクアウトを検討する際のポイント

1:立地とターゲット

テイクアウト商品を食べる場所として多いのは自宅か勤務先です。そのためテイクアウトに向いている立地とは、食べる場所付近、具体的には「住宅街」「オフィス街」、そしてその行動範囲の途中となる「住宅街と駅の間」「オフィス街と駅の間」が挙げられます。また、「住宅街」では夕食のおかずとして個人・家族利用する方が多く、「オフィス街」では昼食として個人利用する方が多いとされているため、「ターゲットに合わせたメニューを提供できるかどうか」も検討のポイントです。例えば、オフィス街では一つの商品で完結するお弁当形式、住宅街では併せておかずのみの販売をしてみるなどの工夫を行いましょう。

テイクアウト利用者の動向

住宅街 オフィス街
利用者 家族・個人 個人
時間帯 夕方

2:集客をしっかり行えるかどうか

テイクアウトの利用を伸ばすためには告知による集客を行うことは欠かせません。看板やPOPの作成で案内することはもちろん、SNSやGoogleマイビジネスなども利用してテイクアウトをやっていることをどんどんお客様にアピールしていく必要があります。「通常の業務を行いつつ、告知による集客を行うことが可能か」という観点で実現可能か見極めてみましょう。

テイクアウトの集客に有効なSNSとGoogleマイビジネス

こちらの記事も参考に。
飲食ネット集客 Instagram編
Googleマイビジネス、最低限設定すべき項目はここ!

デリバリー(デリバリーサービス)を検討する際のポイント

1:コスト

デリバリーを検討する際に最も注視してほしいポイントはやはりコストです。上述の通り、デリバリーはテイクアウトに比べ、初期費用と運用コストがかかります。「コストを回収しつつ、利益を出せるくらいの価格調整が可能か」に重点を置いて検討してみましょう。

デリバリー価格検討

サービス料を上乗せた結果が高いと判断した場合は、「原材料費を見直す」「包装費を見直す」など行い、価格を調整しましょう。ただし近年のデリバリーサービスの普及で、配送料がかかる旨を了承しているお客様も多くなっています。大切なのは、「メニュー単品の価格」ではなく「配送料込みの価格」と捉えて調整することです。

2:同じ配達エリアの同業態店舗の出店状況

デリバリーを検討する際は、同じ配達エリアの同業態店舗の出店状況を確認することも大切です。同じエリアに似たような業態のお店が多数存在している場合は、その分競争率が上がるため、差別化を測るための工夫が必要になりますし、逆に少ない場合はあなたのお店を選んでもらいやすいということになります。

まとめ

テイクアウトとデリバリーはそれぞれの良さがありますが、運用するには「その良さをしっかり活かして利益を得られるかどうか」が大切になってきます。 今回ご紹介した2つの違いや導入のポイントを参考に、お店に合ったサービスを導入しましょう!